麦ちゃんもしっかり分別!ゴミ箱じゃない!自販機の横にあるボックスの名前は?

 


 自販機の横でよく見られる青や白のボックス、あなたはいつも何と呼んでいますか?


 実はあのボックスはゴミ箱ではなく、「リサイクルボックス」という飲料容器専用の回収容器です。一般社団法人全国清涼飲料連合会が2020年9月におこなった「リサイクルボックスに関する消費者意識調査」によると、自販機の横にあるボックスがゴミ箱ではなく、飲料容器専用の「リサイクルボックス」であることを「知らなかった」人が42.4%と、“ゴミ箱”としてとらえていた人が約4割もいるという結果になっています。ペットボトルはペットボトルとして再生利用する“水平リサイクル”が「新しい資源を投資せず繰り返し利用できる」という点で環境にやさしい手法なのですが、ペットボトル以外の異物が多くなると、回収されてもリサイクルの妨げになります。そのため繊維やトレイになったり、燃やされてしまうことでペットボトルとしての生涯を終えてしまいます。こうした現状から、回収するペットボトルの品質を向上させること、回収量を増やしていくことが今後の課題となっています。


 そんな中、4月12日にサントリー食品インターナショナル株式会社がペットボトルの水平リサイクルを啓発する「ボトルtoボトル」ペットボトルリサイクル取り組み発表会を開催しました。


 



 


 サントリーは2030年までにリサイクル+バイオ素材でできたサステナブルボトル100%化という具体的な目標設定をしています。既に2020年時点で、リサイクルペットボトルは「伊右衛門」や「BOSS」ブランドで26%していますが、目標達成のために良質なペットボトルを「集める」ことがいまだ重要であり課題になっています。そこでペットボトルが何度も何度も循環して手元に戻ってくるサステナブルなボトルだということをわかりやすく親近感をもって「伝える」ことで良質なペットボトルを「集める」ために、リサイクル素材と植物由来素材を100%使用したサステナブルボトルの愛称を「またあえるボトル」と命名し、ロゴマークを新たに作成しました。


 象徴的存在として4月から「グリーンダカラ やさしい麦茶」がリサイクル素材100%を使用した「またあえるボトル」第1弾として登場します。


 



 


 また同時に、麦ちゃんが佐藤二朗さん扮するペットボトルをリサイクルボックスに捨てる様子を収めた動画も発表されました。


 ペットボトルの水平リサイクルを加速させる動きは飲料業界に留まらず、東京都では清涼飲料業界とコンソーシアムを設立し、「ボトルtoボトル 東京プロジェクト」を表明。また小田急電鉄株式会社では、「ボトルtoボトル」に向けた実証運用「RE:BOTTOLE A(リボトルアクション)」を3月12日から新宿駅で開始するなど業界を超えて広がりを見せています。


 ペットボトルを捨てる際にはその未来まで考えること、そんな少しの思いやりで環境にやさしい行動がとれるのかもしれません。