絵コンテを切らない。役者をフレームに押し込まない。現場で生まれる力こそ、最高の映画を作り出す!後編【映画『リ、ライト』】

【こころに残る映画ができるまで】vol.3  監督編② 後編
 こんにちは!unit.TOTLOTの遠藤です。今回は前回に続いて、一ノ瀬監督インタビューの後編をお届けします!最後には監督から重要な発表もありますので、よろしくお願いします!

 

「集う」素晴らしさを伝えるための撮影方法。その場で生まれる自然な演技にこだわった。

 今回、監督が特にこだわったのは、音楽で言えば、まさにジャズのような撮り方だそうです。

「絵コンテを切ると、フレームに役者を押し込むことになる。そうではない『開いた撮影』にしたかったんです。現場では、立ち位置等を決めずに、まず役者に動きたいように動いてもらいながら、一緒にミザンス(立ち位置)をつくります。決まったらカメラマンの西野さんに見せて、アングルや撮り方を決めていく。多分にドキュメンタリックな方法かもしれませんね。その場で生み出されるものには、人を惹きつける力があると思うんです。人と人が「集う」時に生まれるのも、この力です。『集うことは素晴らしい』ということを、観てくださる方々に感じてほしいと思っています」と監督。なるほど!この映画の中心に位置付けられている「ジャズ」マインドが、撮影方法や演出にも影響を与えていたんですね!

ジャズライブシーンで、主役とアーティストが最高のパフォーマンスを叩き出した、25日の奇跡

 映画『リ、ライト』では、ライブイベントの1日を描くために、脚本上の全シーンの7分の1を費やしています。ところが撮影日は11月25日の1日のみ。コロナ禍の中、オーディエンス役でご出演いただいたエキストラの方々をお迎えするための感染症予防対策や、近隣への配慮など、スタッフ側もやること満載でした。

「本当は3日間くらいかけて撮影したいボリュームですから、当日朝の緊張感はとんでもなかったですね。1年間近くかけて準備してきた歌のシーンやピアノの演奏シーンを、たった数時間で成功裏に終わらせなければならないわけですから。まさに真剣勝負。人生を47分間にかけるボクサーの心情が、少し分かったような気がしました。特に、ジャズシンガー洋子が歌うシーンでは、洋子役の梅宮さんの喉にも限界がありますから、歌える回数も時間も限られています。最後の最後に『あと1回だけ歌えますか?』と僕が聞くと『大丈夫、歌えます』と梅宮さんが答えてくれて。その1回が今までで最高のパフォーマンスになったんですよ!ご本人も後で『最後の1回はゾーンに入った気がした』と振り返っていましたが、まさに“降りてきた”ショットになりました」と監督。私も現場にいましたが、本当に素晴らしい歌声でした!

そして「ポストプロダクション」に向けたクラウドファウンディングがついに始まります。

絶賛編集中の長編映画『リ、ライト』ですが、5月2日より、いよいよクラウドファンディングがスタートします。そこで監督より一言!

「撮影では、川越のロケ場所、俳優の演技、ミュージシャンのパフォーマンス、スタッフと川越の方々の献身に支えられ、想像以上に素晴らしいショットの数々を撮ることができました。それらを劇場で最大限映えさせるためには、最終的な仕上げの質が重要です。そこで、編集後には「ポストプロダクション」と呼ばれる音や映像の仕上げに入ります。

 また『リ、ライト』は音楽映画でもあります。そのため音響のクオリティと作品のクオリティが密接に結びついています。興味を持ってくださったら、ぜひご支援お願いします!」

 次回は、この映画を音楽の面から素晴らしい作品へと高めてくださった、ジャズミュージシャンの登場です!「日本のサッチモ」と呼ばれ世界的に愛されているジャズトランペットの重鎮、外山喜雄さんと、ピアノからボーカル、バンジョーまでマルチに活躍する外山恵子さんです。お楽しみに!

クラウドファンディングはコチラから!
https://camp-fire.jp/projects/407888/preview?token=2bj6why1

 

映画監督 一ノ瀬晶
1975年生まれ。同志社大学文学部卒業。日本大学大学院芸術学研究科にて修士号取得。2007年制作『聞こえる?』が「Short Shorts Film Festival & ASIA 2008」に入選。複数の海外映画祭に招待上映される。『聞こえる?』及び長篇脚本『灯影にて』で「サンダンス・NHK国際映像作家賞2008」のファイナリストに選出。2014年、亀戸地域活性化映画『おそろい』を制作。2019年、『おわりはじまり』で、川越市とShort Short Film Festival のコラボ映画賞「第3回キテミル川越ショートフィルムフェスティバル大賞」大賞受賞。本作は初の長編映画。11月25日のライブシーンまではキツイ山に登っている感覚だったという。撮影中は、皆と宿が別だったので、部屋でさみしくお酒を飲むことも多かったと振り返る。
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