結成から12年! 個性派俳優が集う劇団EXILE 過去の秘話から未来図までを小澤雄太&八木将康が語る

 近年、ますますメンバーの活躍が目覚ましい劇団EXILE。才能あふれる個性豊かな俳優たちが集う“劇団EXILE”の魅力に改めて迫る! 結成して12年、過去の意外な秘話から、彼らが描く未来の夢までを、小澤雄太と八木将康が語る。

小澤雄太(撮影・堀田真央人、ヘアメイク・KOHEY、スタイリスト・菊池大和(Rising Sun)) 小澤雄太 衣装:ジャケット 5万2800円、パンツ 3万800円、Tシャツ 1万5400円 すべてCULLNI (Sian PR) 、スニーカー 2万8600円 New Balance (ニューバランス ジャパン)、他 本人私物

劇団EXILEとの出会い…小澤雄太の場合&八木将康の場合

 舞台『ピサロ』をはじめ話題の舞台への出演が相次ぐ小澤雄太と、俳優としてはもちろんCRAZY四角形としてアーティスト活動も行う八木将康。ソロとしても活躍目覚ましい2人だが、もともと芸能界を目指していたわけではなかったという。

八木将康(以下:八木)「兄(EXILE SHOKICHI)がEXILEになったころ、僕は大学生だったのですが、ちょうどLDHのボーカルオーディションがあって、周囲から受けてみればと言われたのがきっかけで、思い出作りに受けてみようと思ったのが始まりでした。3万人の中から最後の10人に残ったものの最終審査で受からなかったのですが、EXILE HIROさんから、もう少し頑張ってみないかとおっしゃっていただいて。その後バイトしながらレッスンに励んでいたのですが、なかなか思うようにいかないなと思い始めたころHIROさんから“将康はキャラがあるから芝居なんて面白いんじゃないか”とアドバイスを頂き『あたっくNo.1』という舞台に参加させていただいて、芝居の面白さを知ったんです。それでそのまま劇団EXILEに入らせていただきました。僕は子供のころ人前に立つと恥ずかしくて泣いちゃう子供で、歌でステージに立つと今でも膝が震えるんですが、不思議と芝居だと平気なんです」

小澤雄太(以下:小澤)「僕はもともとダンスをやっていて、ダンスの学校でインストラクターをしていたときにEXILEに劇団ができるという話を聞き、オーディションを受けるという友人たちと一緒に受けに行ったんです。当時、僕は社会人で、僕が車を持っていたので誘われたんじゃないかと思うのですが(笑)。受ける以上は何か爪痕を残してやろうと思ったのですが、まったく上手くできず落ちるだろうなと思っていたところ、なぜか1次に受かり、気づけば7500人中の2人に選ばれ、見事合格ということになりました。意を決して勤めていた会社も辞め、クルマやバイクも全部売って、この業界に飛び込みました」

入団当時の2人は…。

小澤「僕は入団当時(2009年)、周りからとがってると言われていました(笑)」

八木「確かに、僕が入ったとき(2012年)、小澤さんも青柳(翔)さん、秋山(真太郎)さんも、気安く話しかけられないくらい雰囲気がありました、今では考えられないけど(笑)。当時はちょっと近寄りがたい先輩というイメージがありました」

小澤「当時は若気の至りというか(笑)、何もかもが初めてという環境で、ここでビビってたらこの先ずっとそのままだと、立ち向かっていく姿がそのまま出ていたんじゃないかな」

八木「当時の劇団EXILEは、太鼓とか時代劇とかダンスとか、フラッグという旗を回すものとか、今考えるとなぜそんなレッスンを?というものもいろいろありましたよね。旗揚げ当時ってどうだったんですか」

小澤「最初は、もっとよく分からない稽古をしてたよ(笑)。当時の演出家さんが海外で演技の勉強をされていた方で、お芝居のレッスンなんだけどお芝居じゃないというか。“手を叩いたらハサミになってください”とか“あなたは今、青色です”とか」

八木「それは難しそうですね(笑)」

小澤「僕も今では、どういう目的のレッスンだと分かりますが、当時は何が言いたいのかさっぱり分からなくて(笑)。とにかく、これをやれば芝居が上手くなるんだと一生懸命やっていましたけど。そうこうして鈴木伸之や町田啓太も入ってきて、さらに将康と小野塚勇人、SWAYが入って、佐藤寛太も加わって…。将康たちとは『あたっくNo.1』で苦楽を共にしたあとに入団してくれたから、すでに仲間だと思っていたし単純にうれしかった。これからも一緒に頑張っていこうぜ、みんなでてっぺん取りにいこうぜって」
 
 そんな八木に小澤から質問。

小澤「劇団EXILEに入って、やってみたかったこととかあるの?」

八木「それこそ、太鼓をやってみたかったんです。僕が初めて劇団EXILEの舞台を見たとき、オープニングで披露していた太鼓のパフォーマンスを見て、かっこいい!と感激したんです。劇団EXILEに入ったら自分もあの太鼓をやりたいと思っていたんですけど」

小澤「そうなんだ!(笑)。当時は、演技はもちろんだけどそれ以外にも特技を持てるように、といろいろなことに挑戦していて、芝居と太鼓パフォーマンスをセットでやっていたんですよね。太鼓って1時間も稽古すると腕が上がらなくて本当につらくて…やっている当人たちはカッコよさより自分との戦いに必死でした(笑)」

八木「男らしくてメチャメチャかっこいい、これぞLDH!と思って見ていました。またいつかやるかもしれませんよね」

小澤「…と、将康が言っております(笑)」

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