【東京五輪】ソフトボールで日本が13年越しの連覇達成。エース上野「13年間いろいろな思いをしてここまで来た」

7月27日、ソフトボール決勝。最後の打者をキャッチャーフライに打ち取り歓喜の上野(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

6回裏にミラクルプレーでダブルプレー

 東京オリンピック第5日となる7月27日、日本は金メダル2個、銀メダル1個、銅メダル2個を獲得した。

 最終日を迎えたソフトボールは決勝で日本と米国が対戦し、2-0で日本が勝利を収め、北京大会以来13年越しの連覇を達成した。

 両チームは前日行われた1次リーグの最終戦で対戦。すでにともに決勝進出を決めていたことからいわば前哨戦。2-1で米国がサヨナラ勝ちしたが、米国はアボットとオスターマンが登板したのに対し、日本は上野由岐子と後藤希友を温存。

 上野は満を持して決勝のマウンドに上がった。上野とアボットの投げ合いで3回まで0-0。日本は4回表に2死一、三塁のチャンスを作ると、渥美万奈がセカンドへの当たりを執念のヘッドスライディングで内野安打とし先制。5回表にも藤田倭のタイムリーで1点を追加し2-0と米国を突き放す。

 6回裏、米国の9番モールトリーがレフト前ヒットで出塁すると日本は上野から後藤にスイッチ。後藤は1番マクレニーから三振を奪ったものの、2番リードにセンター前ヒットを許し、1死一、二塁としてしまう。クリーンアップを迎え大ピンチの日本だったが、ここでミラクルが起こる。3番チデスターの放った三遊間へのライナーはサード山本優の腕に当たり方向を変えると打球を追っていたショート渥美がキャッチ。飛び出していた二塁ランナーのモールトリーは戻れずダブルプレーで日本はピンチを脱した。

 このミラクルプレーで勢いづいた日本だったが、7回表の攻撃で藤田が放ったホームラン性のレフトへの大飛球を米国の左翼リードがジャンプ一番キャッチするファインプレー。これで逆に勢いづいた米国だったが、日本は7回のマウンドにリエントリーで上野を送る。上野は4番から始まる打線をセンターフライ、ファーストゴロで2アウトとすると、最後のスポールディングをキャッチャーフライに打ち取り2-0で勝利を収めた。

 上野は試合後のインタビューで「このマウンドに立つために13年間いろいろな思いをして、ここまで来られたと思うので、そういった意味では“もう投げられなくなるまで絶対に投げてやる”と思って先発マウンドに立った」と試合を振り返った。そして「前回の金メダルと違って地元開催でプレッシャーも大きかったし、近くで(宇津木)麗華監督の姿を見ていて、日に日にプレッシャーに押しつぶされちゃうんじゃないかというような姿を見ていたので、少しでも力になりたいと思っていたし、最後に恩返しできて本当に良かった」などと語った。

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