柔道家 ウルフ・アロン『崖っぷちの戦い』【アフロスポーツ プロの瞬撮】

 スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。

撮影/文章:西村尚己(2023年4月1~2日 全日本選抜柔道体重別選手権大会)
4月1日から2日間、福岡市内で開催された全日本選抜柔道体重別選手権大会。
男女7階級ごとに選抜された8名がトーナメント形式で体重別日本一の座を争った。
しかし、パリ五輪の代表選考レースで優位に立つ世界選手権(5月、ドーハ)の代表組は
全階級で不在。
このため、来年のパリ五輪の代表選考に最後の望みをかける実力者や
28年ロサンゼルス五輪を目指す若手のホープらが、それぞれの想いを胸に激闘を繰り広げた。
 
会場で特に注目を浴びたのは、男子100キロ級の東京五輪金メダリストのウルフ・アロンだ。
目指すはパリ五輪での二連覇。
しかし、世界選手権の代表に選ばれず、パリ五輪の代表選考レースで窮地に立たされている
ウルフ・アロン。
望みをつなぐために残された道は、本大会で優勝するしかない。
初戦から厳しい戦いが続いたが、激闘を制して見事優勝。
“崖っぷちの戦い”で意地を見せた。
 
しかし、パリ五輪に向けての“崖っぷちの戦い”はまだまだ続く。
果たして、これからどんなドラマが待っているのだろうか。
 
■カメラマンプロフィール
 
撮影:西村尚己
 
1969年、兵庫県生まれ。大阪大学大学院工学研究科修了。
人間味あふれるアスリートの姿に魅せられ、学生時代にスポーツ写真の世界と出会う。
大学卒業後は、国土交通省に勤務しながらアマチュアカメラマンとして活動するも
どうしてもプロの世界で挑戦したいという想いが募り、2016年にアフロスポーツに転職。
現在は国内外のスポーツを精力的に撮影し、人間の情熱や鼓動、匂いなど五感で感じとれる作品づくりに励む。
 
2007年 APAアワード写真作品部門 奨励賞
2013年、2015年 写真新世紀 佳作 ほか
 
★インスタグラム★
アフロスポーツ

1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。

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