石原さとみ、聖火リレーアンバサダーは「覚悟のいる役目だった」。2年9ヶ月の活動フィナーレ

東京 2020 聖火リレー公式アンバサダーを務める、石原さとみ。写真は2021年6月時(写真:アフロ)

 東京 2020 パラリンピック聖火リレーの集火式が20日、迎賓館赤坂離宮にて行われ、公式アンバサダーを務める女優の石原さとみや、お笑いコンビ・サンドウィッチマンの伊達みきお、富澤たけしらが出席した。

 東京 2020 パラリンピック聖火リレーは、「Share Your Light / あなたは、き っと、誰かの光だ。」をコンセプトに、8月12日に全国各地で聖火の元となる採火がスタートし、20日、47都道府県で採火された炎と、パラリンピック発祥の地であるイギリスのストーク・マンデビルで興した火が一つになり、開催都市・東京に集結した。

 この日、司会として出席したサンドウィッチマンは「(IPCの)アンドリュー・パーソンズ会長が僕らより年下なことに驚きました。あんなに偉くなるんですね」と独特の感想でスタート。

 式典に出席した石原は、「パラリンピック聖火ランナーの皆さんの思いを伺って、本当に勇気をもらいました。ある方は、自分の病気を説明することで、お互いの違いを認め合い、一生涯の友人ができましたと。ある方は、障害があっても可能性があることをアピールしたいと話しました。またある方は、今年自分の足で歩く事ができなくなってしまった。この聖火リレーが新たな挑戦への灯火だとおっしゃいました。困難に立ち向かう姿や前向きな言葉に、本当に胸が熱くなりました。皆さんの志望動機や思いをインターネットやテレビで見ていただき、ぜひ温かいものを感じていただければ」と、ランナーたちが聖火リレーに込めた思いを代弁した。

 東京 2020 聖火リレー公式アンバサダーを務める野村忠宏、田口亜希、石原さとみ、サンドウィッチマンは、この日がアンバサダーとしての最後の活動になるという。

 活動を振り返り石原は、「このチームで2年9ヶ月活動させていただきました。正直、覚悟のいるお役目だったので、緊張する日々でした。でも心からやって良かった。学びのあった時間でした」と感謝を伝えた。「さとみちゃん、いろいろな事があったよね。結婚したし」と伊達に突っ込まれると、「ありがとうございます。申し訳ないです」と話し、満面の笑顔を浮かべた。

 式の終盤には「このあとみんなで打ち上げ行きませんか」と伊達。すかさず「ダメだろ」と富澤の突っ込み。式典のフィナーレには、サンドウィッチマンが聖火を運ぶ大役もあり、「記念なのでかじっても良いですか」と、最後までブラックジョーク全開で会場を笑わせた。

 パラリンピック聖火は今後、都内各所をめぐり、8月24日のパラリンピック開会式へとつながれる。