特大アメシストドームから珠玉のジュエリーまで、国立科学博物館で特別展「宝石」

「ヴァン クリーフ&アーペル」のディアンヌ クリップ

「第4章 ジュエリーの技巧」は、宝石を貴金属にセッティングする「仕立て」の技術に着目。フランス・パリに本店を構えるハイジュエリーメゾン「ヴァン クリーフ&アーペル」、兵庫・芦屋のジュエリーブランド「ギメル」のコレクションから、ジュエリー職人のこだわりを紹介する。「ヴァン クリーフ&アーペル」はクリップ類、「ギメル」は日本の「夏」をイメージしたデザインが出色だ。

 最後の「第5章 宝石の極み」では、世界的な宝飾コレクションを誇る「アルビオン アート・コレクション」より、古代メソポタミアやエジプト時代のアンティークジュエリーから1900年代の最先端ジュエリーまで約60点を展示。書籍でしか見たことのないアンティークジュエリーの特別な美しさに心を奪われる。

 駆け足で紹介したが、細かく見ているといくら時間があっても足りない展覧会。会場には公式アンバサダーの「メイプル超合金」カズレーザー(誕生石はルビー!)による音声ガイドや『七つ屋 志のぶの宝石匣』の二ノ宮知子先生のパネル、色鉛筆画家の長靴をはいた猫さんの描き下ろしイラストもあるのでお楽しみに。特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」は「国立科学博物館」にて6月19日まで。

「ギメル」の日本の四季をイメージした宝石デザイン「夏」