野田蒼が松谷桐から3つのダウンを奪い判定勝ち。「地味なチャンピオンを倒してベルトを巻きたい」【Krush.135】

松谷のプレッシャーに前蹴りで対抗する野田(撮影・蔦野裕)

 3R、後がない松谷はプレッシャーを強めるが、野田は足を使い的を絞らせない。松谷のミドルがローブローとなり一時中断となるが、再開後、松谷がプレッシャーをかけ野田にロープを背負わせ、前に出たところで野田がカウンターの右フック。これで野田は3つ目のダウンを奪う。なおも前に出る松谷だったが最後まで野田をとらえることはできず。野田は最後は巧みに体を寄せ松谷にパンチを打たせず。

 3つのダウンを奪った野田が大差の判定で勝利を収めた。

 野田は試合後の会見で「1Rで倒すつもりでいたが、パンチが当たらないというのが最初の感想。蹴りも重くて、途中で心が折れそうになった。今回は自分からプレスをかけるつもりだったが、向き合った時に松谷選手が大きく見えて、プレッシャーとか足の位置取りとかがすごく嫌だった。だから逃げているというか、元の自分に戻ってしまった。でも所々ではフェイントをかけて開いているところから自分から当てて倒すという課題はクリアできたんでちょっとは進歩できたと思う」などと試合を振り返った。そして「チャンピオンが池田選手になって、地味なチャンピオンはすぐに僕が倒してベルトを巻きたいと思うので、タイトル戦すぐに願いします」とこの日のメインで壬生狼一輝を判定で破り新王者となった池田幸司への挑戦をアピールした。

「Krush.135」(3月26日、東京・後楽園ホール)
◆プレリミナリーファイト第1試合/Krushフェザー級/3分3R
○小松貴哉(K-1ジム五反田チームキングス)(判定3-0=30-29、30-29、30-29)啓斗(team ALL-WIN)●

◆プレリミナリーファイト第2試合/Krushスーパー・フェザー級/3分3R
△北村夏輝(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)(判定1-0=30-29、30-30、30-30)宮川太陽(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)△

◆第1試合/Krushバンタム級/3分3R・延長1R
○藤田和希(K-1ジム目黒TEAM TIGER)(2R46秒、KO)豊田優輝(B.W)●

◆第2試合/Krush女子アトム級/3分3R・延長1R
○MOE(若獅子会館)(延長判定3-0=10-9、10-9、10-9 ※本戦判定1-1=30-28、29-30、29-29)森川侑凜(GRES 8Mile GYM)●

◆第3試合/Krushフェザー級/3分3R・延長1R
○立基(K-1ジム目黒TEAM TIGER)(判定3-0=30-28、30-28、30-28)秀樹(レンジャージム)●

◆第4試合/Krush女子ミニマム級/3分3R・延長1R
●真美(Team ImmortaL)(判定0-3=27-30、26-30、26-30)美伶(WARRIOR OSAKA)○

◆第5試合/Krushフェザー級/3分3R・延長1R
●宮崎勇樹(FLYSKY GYM)(3R1分52秒、KO)石田龍大(POWER OF DREAM)○

◆第6試合/Krush女子フライ級/3分3R・延長1R
●真優 (月心会チーム侍)(判定0-3=29-30、29-30、29-30)鈴木万李弥(志村道場)○

◆第7試合/Krushスーパー・ウェルター級/3分3R・延長1R
●山崎陽一(KIKUCHI GYM)(判定0-3=28-30、28-30、27-30)夜叉猿(力道場静岡)○

◆第8試合/Krushスーパー・バンタム級/3分3R・延長1R
○晃貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)(判定2-0=28-27、28-28、28-27)小倉尚也(スクランブル渋谷)●

◆セミファイナル(第9試合)/Krushバンタム級/3分3R・延長1R
●松谷 桐(ALONZA ABLAZE)(判定0-3=25-29、25-30、25-30)野田 蒼(月心会チーム侍)○

◆メインイベント(第10試合)/Krushバンタム級タイトルマッチ/3分3R・延長1R
●壬生狼一輝(力道場静岡)(判定0-2=29-30、30-30、29-30)池田幸司(ReBORN経堂)○
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