音楽と物語と冒険!異例のプロモーションを繰り広げる『ONE PIECE FILM RED』を、観てきた!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

 こんにちは、黒田勇樹です。

 カプセル兵団の舞台『うしおととら』無事に完走いたしました。出演者、並びにスタッフら関係者の皆様、そして劇場に足を運んでくださった皆様、ありがとうございます。

 SNSで多くの感想もいただきました。ありがとうございます。励みになりました。これからの活動に生かさせていただきます。

 では今週も始めましょう。

黒田勇樹

 そもそも世代なのでファンなのですが、もう一つの視点として「一番売れているコンテンツ」としても研究している、漫画から始まる壮大なメディアとなった『ワンピース』。だって、商業的なエンタメやるなら、ここを分析しないのウソじゃん?

 そのチームが、なんか急に「歌姫がヒロインです」つって、有名アーティストにいっぱい曲書かせて、それのMVをYouTubeに上げまくって宣伝していて、「え、これ曲全部劇中で流してたら、ストーリーすっかすかになんじゃねぇの?」

 映画も漫画も大好きだけどミュージックビデオマニアでもあるので「どれのどっちに軸足を置いてどう評価していいのか」

 期待と不安が、どっちも200%胸にあふれている状況で映画館に向かいました。

 めっちゃ泣いた! 解散するときのウソップ海賊団ぐらい泣いた。

 音楽のシーンも奇麗にやりつつ、後半、一瞬観客に“ウタモノ”であることを忘れさせておいてからの曲の戻りとか、全部良かった。

 ラスト近くでインストゥルメンタルにアレンジされたバージョンが流れるのも「歌は最高だけど、歌頼りなわけじゃねぇぞ!」という気概が感じられて、とても好感。

 何より「シャンクスの娘」(シャンクスっていうのは、主人公の恩人のような人ね)が、先述した歌姫でそこも“ウリ”なんですが、そこから始まる父と子の物語に“あの父子”が、大活躍したのが最高にアツかった。

 映画だけでみると、本作中では全然語られていないけど、こちらも父との確執を抱えるサンジが、その話題の時に画面にいるのも「わかってんなー!」と。

 原作100巻超えてるんで、軽い気持ちで「観て!」とは、言いづらいんですが、原作追えてる人には必ず観て欲しいし、知らない人も時間があるなら是非観て、ゆっくり原作を追いかけてほしい。

 最後に、この映画の速報を観て筆者がつぶやいた、予想。どのくらいあたってるかも確かめてみて下さい。

「ウタがきちんと、この映画のラスボスだといいな、と思っているのは僕だけでしょうか」。

「ウタは、ウタウタじゃなくて、ドリドリとかユメユメの夢を見させる能力者で、無限月読系の話になるんじゃないかと。んで、これは個人的な希望ですが、ルフィが”ぶっとばさない”で、終わったら最高だよね」

 さあ、劇場へ出航だッ!!!

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黒田勇樹(くろだ・ゆうき)
1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として舞台やドラマ、映画、CMなどで活躍。
主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともにTBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にて日本アカデミー賞新人男優賞やキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパーメディアフリーター」と名乗り、ネットを中心に活動を始めるが2014年に「俳優復帰」を宣言し、小劇場を中心に精力的に活動を再開。
2016年に監督映画「恐怖!セミ男」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映。
現在は、映画やドラマ監督、舞台の脚本演出など幅広く活動中。

公式サイト:黒田運送(株)
Twitterアカウント:@yuukikuroda23
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