前SB日本ライト級王者・西岡蓮太が引退。「2人の元に西岡蓮太として生まれてうれしく思います」と父母に感謝の言葉【SB】

引退の10カウントゴングを聞く西岡蓮太(撮影・上岸卓史)

 第2代SB日本ライト級王者で「KNOCK OUT無法島GP 64kgトーナメント」優勝の西岡蓮太(龍生塾)の引退セレモニーがシュートボクシング(SB)「SHOOT BOXING 2023 act.3」(6月25日、東京・後楽園ホール)で行われた。

 西岡は2015年5月にSBでデビュー。2018年には「SB日本ライト級王座決定戦」で村田聖明と再延長戦にもつれ込む激戦を繰り広げた末に判定勝ちを収め、王座を獲得。2020年2月にはKNOCK OUTで行われた「無法島GP初代KNOCK OUT64kgトーナメント」に出場し、小川翔、鈴木千裕、バズーカ巧樹を破り優勝を果たした。その勢いを駆って10月にはRISEで行われた「RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント」に参戦するも準決勝で優勝した原口健飛に判定負けを喫した。その後、ケガのため長期欠場。2022年4月の復帰戦で笠原弘希を相手にSB日本ライト級の防衛戦に臨むもKOで敗れ王座から陥落した。10月にはKNOCK OUTで鈴木宙樹に判定勝ちを収め、復活の狼煙を上げたが今年4月に自らのSNSで左手首のケガにより引退することを発表していた。戦歴は26戦20勝(6KO)6敗。

 セレモニーで西岡は「自分は5歳から極真空手を始めて、12歳でシュートボクシングに転向して、約18年間格闘技を続けてきました。17歳で痛めた左手首、注射を打ち続けて痛みを紛らわせて頑張っていたんですが、最近悪化して、手術も2回したんですがそれでもダメで。病院に行くと手術をしても痛みを取ることはできるけど、格闘技を続けることはできないとドクターストップがかかってしまい、格闘技を続けることができなくなってしまいました。悔いが全くないとは言い切れないですが、本当にたくさんの方に応援していただき、支えていただいて本当に充実した格闘技人生を送れたと思っています。特にトレーナーの川上さん、龍生塾の塾長、塾の仲間、吉鷹さん、TEAM吉鷹で一緒に練習してくれたみんなには、本当に僕を強くしてくれて感謝でいっぱいです。他にも僕を支えてくれたスポンサーさんやいろいろな人がいますが本当に感謝しています。ありがとうございました」と引退の理由を語り、これまでの周囲の支えに感謝の言葉を述べた。

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