“初代虎”佐山聡が新格闘技「神厳流総道」を発表。「藤原敏男をモデルにした打撃系の格闘技。この格闘技を作るのが私の夢」

佐山のこだわりが見える厳しい礼儀作法

 そして「神厳流総道」の根幹をなす思想である「シラス思想」について佐山が講演。それによると「シラス」というのは古代の日本の文化や価値観に関連した概念を指し、「知らす」は神道の祝詞の一節に出てくる単語で「一体化する」という意味を持つという。もともと日本語の「知る」には「一体化する」という意味があり、英語の「know」とは違うこと、そして古事記に登場する神々や天皇陛下の祖先とされる神々は「国と一体化すること」を重要視していたという。「シラス」がこういった日本の独自性や特徴の一つであることを踏まえたうえで、佐山は「日本の礼儀作法の姿を我々は新しい武道として、日本の武道として表したい」などと「神厳流総道」を生み出すに至った思いを口にした。

 続いて「神厳流所作礼法」とルールを説明。所作については「天孫の守護者、神厳流の試合は神聖なもの」との考えから、「入場や退場時等の態度が悪かったり、ガッツポーズなども即退場となる」という厳しいもの。入場の際には左足から入り、退場の際には後ろ向きで右足から退場するなど細かい所作まで定められている。

 ルールについては、まずは「総道」には3つのスタイルがあることを説明。武道である「極圏」と「撃圏」、もうひとつプロ競技があるのだが、この日はその名称は明かされなかった。