車いすテニス 小田凱人『カッコいい!』【アフロスポーツ プロの瞬撮】

 スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。

撮影/文章:西村尚己(2023年10月18日 木下グループジャパンオープンテニスチャンピオンシップス2023)

『カッコいい!』

秋の眩しい西日に照らされた小田凱人(おだ ときと)を初めて撮影した私の第一印象だ。
10月中旬、東京・有明テニスの森公園で行われたジャパンオープンテニス2023・車いすテニスの部の
1回戦でのこと。
その強さやルックスはもちろん、クールに見えるが情熱的にプレーする姿、そして試合後の丁寧なファンサービスなどを含めて、率直にそう感じた。

今年17歳にして、グランドスラム二冠(6月の全仏オープン、7月のウィンブルドン)。
そして世界ランキング第1位。すべて史上最年少での達成だ。

レジェンド国枝慎吾さんが引退した車いすテニス界に現れた超新星。
これから新しい時代を切り拓いていくであろう彼は、私たちに一体どんな世界を見せてくれるのだろうか。

■カメラマンプロフィール
撮影:西村尚己

1969年、兵庫県生まれ。大阪大学大学院工学研究科修了。
人間味あふれるアスリートの姿に魅せられ、学生時代にスポーツ写真の世界と出会う。
大学卒業後は、国土交通省に勤務しながらアマチュアカメラマンとして活動するも
どうしてもプロの世界で挑戦したいという想いが募り、2016年にアフロスポーツに転職。
現在は国内外のスポーツを精力的に撮影し、人間の情熱や鼓動、匂いなど五感で感じとれる作品づくりに励む。

2007年 APAアワード写真作品部門 奨励賞
2013年、2015年 写真新世紀 佳作 ほか

★インスタグラム★
https://www.instagram.com/naoki_nishimura.aflosport/

アフロスポーツ

1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。

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