クレベル・コイケ「間違いなく勝つ自信がある。気持ちも戻っている」 再起戦で斎藤裕と元王者対決【RIZIN.45】

2年越しの対戦実現となったクレベルと斎藤裕

「ブラジル人はあきらめない」という言葉がある。僕も同じ考え

 この心境の変化は?
「まあ、負けたからでしょうか。そこはちょっと変わりました。ファイトに勝つ負けるがあるのは当たり前。負けて生徒とか家族とかみんなが泣いていました。勝つ負けるはしようがないです、ファイターですから。だけど周りが泣いているのは私は好きではない。でも再び闘志に火が付いたので、頑張ります(笑)」

 一つの負けが自分を成長させた?
「それは間違いないです。何回勝っても変わらなかったけど、1回負けてすぐに変わりました」

 2023年は良くないことが続いた。
「スタートは去年の大晦日。そして6月は体重を作れなかった。そして金原に負けた。でも今年の大晦日に勝って、また来年から上げていきます」

 日本には「山あり谷あり」とか「明日があるさ」といったどん底から這い上がるために自らを鼓舞すような言葉があるのですが、そういった言葉はブラジルにはありますか?
「ブラジル人がよく使う言葉に『ブラジル人はあきらめない』という言葉があります(ブラジリアン・ネバーギブアップ)。その意味は苦しいところで生活をしていて、いくら厳しく、仕事がなくなったり、いろいろ辛いときがあっても、最初はそこから始まっているものだから、ずっとあきらめずにやるというものです。僕も同じ考えです。この人生スタイルです。僕の場合、いつも冗談で“自分はバカだ”って言うし、周りも“バカだ”と言うけど、それって、やめどきが分からないんですよね。バカみたいに、僕はあきらめないし立ち止まることを知らない。ある人はうまく行かなくて辞めちゃう時もあるけど、僕はそこであきらめずに立ち止まらないで続ける。それが僕の生き方です」

 それは格闘技をやる前からのクレベル選手の人生哲学?
「それが僕のスタイルです。今、ここにいるのはそういう力と心が昔からあるから。自分は才能があるわけじゃないし、特別な人ではないんです」

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