食わず嫌いしていて損した!今更『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』の、ここが面白いを分析してみた!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

 こんにちは、黒田勇樹です。

 先週告知させていただいた三栄町LIVE×黒田勇樹プロデュースvol.∞「四谷三丁目diary〜オフレコなしの無修正コメンタリー2024〜」なんですが、上映作品のスケジュールが決まってきました。僕が司会で関わりの深いゲストメンバーと過去に上演した舞台映像をお酒片手に観ながら語り合います。ご興味のある方はぜひ!

 今日はバレンタインデーみたいですね。別に何がというわけではないんですが。

 では今週も始めましょう。

黒田勇樹

 まず大前提として、筆者は41才です。漫画、映画、ゲーム大好きですが、そろそろ「新しいコンテンツ」に食指を動かすのがしんどくなって来るんですよね。

 鬼滅とか呪術は、王道の少年漫画の形式でファンタジーなのでギリギリ追いかけられたけど「ハイキューはバレーボールという経験のないスポーツのルールを覚えるキャパがない」という理由で離脱。

 ドラゴンボールとFF7で、時代が止まっていて(いまだに続編出るし!)、念能力と悪魔の実のルールで、もう、オジサンの脳は限界なのです。ガンダムとマーベル両方追えてる人、本当に尊敬する。

 そこへ流星の如く現れた「SPY×FAMILY 」という、大人気コンテンツ。観たい気持ちと、ハマったらお終いという気持ちの中で揺れていたのですが、映画になったと聞いて勇気を出して観に行ってきました。

 まあ、面白い。

 お父さんがスパイで、お母さんが殺し屋で、娘と犬が超能力者で、それぞれお互いに秘密があるという「オジサンの脳には情報過多」という、複雑な設定なのですが、そこが丁寧な見せ方のお陰で、わかりやすくすんなりと入ってくる。

 キャラクター設定のわかりやすさと、親しみやすさに物凄く力を入れているのも一因でしょう。
 根幹になっているのは「主人公たちの目的の一致」、これをはっきりと提示してくれていることで、どんなに話があっちこっちに広がっても、観ている側が置いていかれない。

 お父さんによるミッションインポッシブルの様なスパイアクション、お母さんによるトゥームレイダーかバイオハザードかみたいなハードなアクション、娘たちの日常系のアニメのようなギャグパートなど、様々なジャンルの表現を、反復横跳びのように行ったり来たりするのですが観ていて疲れない。

 シナリオの整合性と、演出の行き来のリズムと、相当ディスカッションして、このバランスにたどり着いたのではないかと思いました。

 さて、漫画を買うかアニメを観るか“沼”が、僕を呼んでいます。ほ〜ら、皆もこっちおいでよ〜。“ワクワク”できる、素敵な作品でした。

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黒田勇樹(くろだ・ゆうき)
1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として舞台やドラマ、映画、CMなどで活躍。
主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともにTBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にて日本アカデミー賞新人男優賞やキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパーメディアフリーター」と名乗り、ネットを中心に活動を始めるが2014年に「俳優復帰」を宣言し、小劇場を中心に精力的に活動を再開。
2016年に監督映画「恐怖!セミ男」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映。
現在は、映画やドラマ監督、舞台の脚本演出など幅広く活動中。

公式サイト:黒田運送(株)
Twitterアカウント:@yuukikuroda23