北杜市 “天空に一番近い列車” で行くワイン&グルメ、アートの旅〈キース・ヘリングと食 編〉

フレンチレストラン「Contrast / Cafelys」の「塩糀に漬けた信玄鶏の胸肉のポワレ」

 最後に訪れたのは、昨年7月にオープンしたフレンチレストラン&カフェ「Contrast / Cafelys(コントラスト/カフェリス)」。古杣(ふるそま)川のほとりにある森の中に佇み、地元の食材をふんだんに使ったメニューが楽しめる。このツアー限定のコースの内容は、小さな前菜、ウイスキー白州の樽材でスモークした八ヶ岳湧水鱒のミキュイ(フランス語で半生の意)、塩糀に漬けた信玄鶏の胸肉のポワレ、チョコレートのテリーヌ。

 アボカドとドレッシングであえた虹鱒は、香ばしく揚げた芽キャベツとルッコラを添え、パルメザンチーズのムースをトッピングしてサラダ仕立てに。地元の酒屋で分けてもらったという塩こうじで漬けた信玄鶏には、爽やかなグリーンマスタードのソースとカリフラワーのピューレを合わせ、地元産のじゃがいもや玉ねぎ、きのこのソテー、さつまいものニョッキを添えて。フレンチをベースにさまざまな食材や調理法を組み合わせた深い味わいに感動! レストランは完全予約制。

 1泊2日の行程に北杜市の魅力がぎゅぎゅっと詰め込まれ、短いけれど濃厚な旅。ツアーをきっかけに訪れた場所をまた再訪したくなる――そんな2日間だった。

「Contrast / Cafelys」の前でパチリ