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スポーツとエンタメで魅力と刺激を発信!長崎スタジアムシティの登場で生まれた新しい長崎の楽しみ方

2024.10.28 Vol.Web Original

 長崎市が再び熱い視線を集めている。今月、サッカースタジアム「PEACE STADIUM Connected by SoftBank(ピース スタジアム コネクテッド バイ ソフトバンク。以下、ピーススタジアム)」と「HAPPINESS ARENA(ハピネスアリーナ。以下、ハピネスアリーナ)」を中心とした複合施設「長崎スタジアムシティ」が登場、その華々しい開業セレモニーは広く報道され、全国各地から注目を集めた。国内を見回すとスタジアムやアリーナといった新しいスポーツ施設が登場したことで魅力度をあげた地域は少なくない。来年の長崎の魅力度ランキングのポジションをぐんとあげる理由になるであろう「長崎スタジアムシティ」を取材した。

長崎市内に誕生したもうひとつの街

「長崎スタジアムシティ」は、JR長崎駅から歩いて徒歩10分というロケーションに登場した新しい街だ。スポーツやエンターテイメントを軸に長崎に新しい賑わいを作り出そうというプロジェクトで、通販大手のジャパネットグループが民間主導で進めていることも注目を集めている理由だ。

 開業に先立って行われたピーススタジアムをホームスタジアムとするJ2のプロサッカークラブ「V・ファーレン長崎」の開幕戦は盛り上がりをみせ、長崎市出身の福山雅治によるこけら落としライブはチケットの争奪戦が繰り広げられて話題になった。開業後も日々新たな話題を提供しつつ、暮らしを豊かにする新スポットとして街の風景の中に溶け込み始めている。

 ピーススタジアムとハピネスアリーナを中心に、スタジアム直結という特徴を生かした設備を整えた大型ホテル、サッカーやバスケットの試合がない日にも使いやすいショッピング施設や飲食施設、フットサルや3×3のアクティビティ施設を擁する。そこに企業や教育施設、ダンススタジオなど暮らしにつながる業種が“お隣さん”になって、「長崎スタジアムシティ」を訪れる人やそ働く人の毎日を豊かにする。

選手の息づかいまで聞こえる PEACE STADIUM

 ピーススタジアムは観客席約2万のスタジアムだ。浦上川サイドと路面電車が走る新浦上街道を見下ろすスタジアムホテル側からアクセスができる。

 アピールポイントは「日本一ピッチに近いスタジアム」であること。最前列の真新しいシートに腰かけてみると体感としては少し身を乗り出せばタッチラインに手が届きそうな距離。ピッチまでの最短距離は約5メートルだそうだが、どんなに賑やかな試合中でも、選手の息遣いまで聞こえてきそうだ。

 選手と同じ目線で観戦できる「プレイヤーズスイート」などVIP席をはじめ、さまざまなカジュアルに食事を楽しみながら観戦できるフードホール、試合前の選手たちに声をかけられるプレイヤーズラウンジなどさまざまな席が用意されている。

 ピッチ全体を見渡せるスタンド席ではスタンド席ならではの楽しみがある。選手のプレーに一喜一憂する客席、スタジアムホテルのベランダでの盛り上がりも自然と目に入ってきそうで、「長崎スタジアムシティ」の盛り上がりを背景に試合観戦を楽しめそうだ。


最前列からの景色。タッチラインはすぐそこ

暮らしの中にあるスタジアム

 ただ、記者が取材に訪れて、驚いたのはスタジアムの心的な近さ、誰にでも開放されている感覚だ。ピーススタジアムは「長崎スタジアムシティ」を訪れるすべての人が気軽にアクセスできるようになっている。試合がない日はチケットゲートがなくなり、観客席やピッチを開放。子どもたちを遊ばせたり、客席でランチをするなど公園のように利用できる。

 それゆえに、スタジアムに直結したフードホールは試合がない日でも営業。フードコートからはピッチを眺めることができるのはもちろん、長崎生からすみちゃんぽん・皿うどんの専門店「長崎ちゃんぽん老季」など長崎グルメや九州のご当地の味はもちろん、さまざまなフードをカジュアルに楽しめる。


「長崎ちゃんぽん老季(ラオリー)」は長崎スタジアムシティに新店をオープン!

 また、日本で初めてサッカースタジアムでビールの醸造をするブルワリー「THE STADIUM BREWS NAGASAKI」も注目を集めている。店舗では、長崎の柑橘“ゆうこう”を使用した「ヴィ・ビール」をはじめ、年間で約100種類のオリジナルクラフトビールを醸造する予定。通常時には7~8種類のビールをラインアップし、来場者を楽しませる。2階はブルワリーレストランでクラフトビールとともに食事も楽しめる。3Fはスポーツバースタイル。試合のある日には店舗からクラフトビールをテイクアウトして客席でも楽しめるという。

 もちろんショッピング施設も充実している。ピーススタジアムをホームスタジアムとするV・ファーレン長崎や、ハピネスアリーナをホームアリーナとするバスケットボールの「長崎ヴェルカ」のグッズやスーベニアショッピングはもちろん、人気のスポーツブランドやアパレル、普段使いできるショップも揃っていてショッピングも楽しめる。また、地下1500メートルから堀った温泉を楽しめる温浴施設「YUKULU(ゆくる)」もオープンしている。

 今後もショッピングも飲食施設も新店が順次オープンしていく予定だそうで、「長崎スタジアムシティ」は長崎市や同市近郊に暮らす人にとっても気取らずに休日を楽しめるスポットとなりそうだ。

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奈良市の「新・南都八景」で、“あのとき気付かなかった歴史の面白さ”と再会する

2024.03.10 Vol.Web Original

なぜ奈良の魅力に気が付かなかったのか

奈良県でもっとも高い建物はなに?

皆さんならどう回答するだろう。他都道府県であれば、高層ビルやタワーが正解になるかもしれない。ところが、奈良県は違う。奈良県でもっとも高い建物は、なんと国宝・興福寺の五重塔なのだ。

応永33年(1426年)に建てられた50.937mの建物が、令和のいまも一番高い建物として君臨している……あらためて奈良を訪れると、こうした「えッ! そうだったの!?」という驚きがいたるところに散らばっている。学生時代を関東圏で過ごした人にとって、奈良は修学旅行のお約束スポット。一度は行ったことがあるという人は少なくないはずだ。


興福寺の五重塔。県内でもっとも高い建物として親しまれる

 

 あの頃はそんなことに関心がわかなかったかもしれない。でも、ずいぶん大人になった後に訪れるとどうだろう。今現在も、一番高い建物が五重塔という事実を知ると、奈良への好奇心がニョキニョキと生えこないだろうか。

 十数年ぶりに開かれた同窓会へ行くと、「〇〇、ずいぶん変わったなぁ!」なんて同級生の印象の変化に親しみと感嘆を抱くことが珍しくない。奈良を訪れると、似たような感覚になる。「おい、奈良。キミってそんなにすごかったのか!?――、そんなトキメキが奈良にはあるのだ。

 昨年12月、奈良市観光協会は、ユネスコ世界遺産「古都奈良の文化財」が登録25周年を迎えたことを記念し、8つの構成資産(東大寺、興福寺、春日大社、春日山原始林、元興寺、薬師寺、唐招提寺、平城宮跡)の最も“写真映えする”撮影スポットを、「新・南都八景」として制定した。

「南都八景」とは、室町時代に制定された奈良の名所だという。同時代の『陰涼軒日録(いんりょうけんにちろく)』なる史料の中で、東大寺の鐘、春日野の鹿、南円堂の藤などが八景として紹介され、江戸時代には多くの人が訪れたという記録も残っているそうだ。

 今回制定した「新・南都八景」は、あのとき気が付かずにスルーした歴史たちと再会する、絶好の機会とも言える。八景すべてが世界遺産に認定されているのだから、そのバックグラウンドは発見だらけ。訪れたことがあるからこそ、もう一度たずねてみると違う景色に出会える。久々に訪れる奈良は、なつかしさと新鮮さに満ちている。


唐招提寺の金堂

シルクロードの最東端・奈良

 唐招提寺は、唐の大師である鑑真大和上によって、戒律を学び、正しく仏教を理解するための寺院として759年に建立された。国宝・金堂の中には、薬師如来立像、盧舎那仏坐像、千手観音立像といった国宝が並び、3~5mの高さを誇る三体の泰然自若とした姿に息をのむ。

 三体の中で、盧舎那仏(るしゃなぶつ)だけ聞き覚えがないという人は多いかもしれない。平安時代、空海によって密教は広まるが、彼は大日如来を宇宙の根本仏とした。実は、この大日如来こそ盧舎那仏から展開した仏とされる。何を隠そう、あの東大寺の大仏も盧舎那仏だ。奈良があったからこそ、平安京(京都)が花開く。仏の変遷一つとっても、歴史が地続きでつながっていることが分かるだろう。

 歴史ある名刹・唐招提寺。南大門をくぐると、真正面に飛び込んでくるのが、国宝・金堂だ。8本の荘厳な円柱が並び、その圧倒的景観はギリシャのパルテノン神殿をほうふつさせるものがある。

 それもそのはず。奈良は、シルクロードの最東端だと言われる。

 古代ギリシャの神殿建築で用いられた「エンタシス」と呼ばれる円柱の下部・中間部から、上部にかけて細くしていく形状の柱は、シルクロードを通って東アジアに伝わり(日本では「胴張り」と呼ばれ、法隆寺でもこうした技法が見られる)、やがて唐招提寺の金堂の柱に用いられたそうだ。部材は、781年に伐採されたヒノキ。参拝者は、国宝の一端を担う柱に触れることができ、1300年の歴史を間近で感じることが可能となる。


金堂の柱。上部のくすんでいる部分が、奈良時代のヒノキだ

 唐招提寺執事長の石田太一さんは、奈良の寺院の特徴をこう話す。

「大空に向かって飛び立つように作られているのが、奈良の寺院の醍醐味です。青空が見える姿は、薬師寺や東大寺大仏殿も同様です。ダイナミックさが奈良時代にはあったんですね。奈良の寺院をめぐるときは、大空を楽しみながら参拝していただけたらと思います」

仏教という新しい教えが定着し、貴族を中心に文化を形成していく雅な平安時代とは違い、奈良時代は真新しい文化が流入した黎明期だからこそ生まれるダイナミズムがある。その躍動感を感じることも「新・南都八景」をめぐる楽しみだ。

坂上忍、沖縄・伊江島の葉たばこ農家に弟子入り!?「たばこになる過程に興味があった」

2023.06.24 Vol.Web Original

 沖縄本島北部、本部港フェリーで約30分の位置にある離島・伊江島。総土地面積2278ヘクタール、人口およそ4300人ほどの小さな島の基幹産業のひとつが葉たばこ栽培だ。出荷に向けて収穫のピークを迎える葉たばこ農家に、愛煙家として知られる俳優の坂上忍が訪れた。

◆ ◆ ◆

GWに行きたい!クラフトビールに探検アクティビティ。富士山のふもとに体験型アドベンチャー施設「FUJI GATEWAY」がニューオープン

2023.04.12 Vol.Web original

 世界遺産・富士山麓のアクティビティや大自然を満喫するための体験型アドベンチャー施設「FUJI GATEWAY(フジ ゲートウェイ)」が4月29日(土)にプレオープンする。

 株式会社アミューズと株式会社ビームス、富士観光開発株式会社が手がける新施設。“富士山麓エリアを自由に楽しむための入り口”というコンセプトを掲げ、都心から約1時間半の距離で富士北麓エリア一帯の大自然を感じることができる。今年7月のグランドオープンを前に、GW期間中にプレオープンを迎える。

島々を彩る椿、幻想的な教会イルミネーション…“椿と祈りの島”〈五島列島~自然も文化も体験!編~〉

2023.01.02 Vol.web original

 コロナでなかなか旅行に行けない間、日本各地の観光地はさらに魅力的になっていた! 今こそ「いつか行きたいと思っていた」特別な体験ができる場所を訪れてみては。

 2022年のNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』の舞台となり、東京圏に暮らす人の間でも注目が高まっている長崎県・五島列島の旅リポートをお届け!

 五島列島は長崎港から西に約100キロに位置し、最も大きい島・福江島をはじめとする大小140あまりの島々からなる。

 東京からのアクセスは、空路の場合、羽田空港・福岡空港から長崎空港へ飛び、トランジットで福江島の五島つばき空港(五島福江空港)へ。だいたい約3時間30分の空の旅となる。また長崎港などから五島列島の主要港へ、また五島の主な島と島の間は高速船やジェットフォイル、フェリーといった各種定期便も運航している。

 いくつかの島をめぐるのも五島列島を訪れる醍醐味。島ごとに個性的で多彩な魅力が満載なので、ぜひ五島では1~2泊以上の滞在をおすすめしたい。

 〈五島列島~極上リゾートステイ編~〉に続く第2弾では、五島の島々に息づく潜伏キリシタンの歴史や、島の文化を体感できるおすすめのアクティビティーを紹介。

【海外から教会めぐりに訪れる人も! 五島に受け継がれ日常に溶け込む“祈りの風景”】

西日本では珍しい石造りの教会・頭ヶ島天主堂(新上五島町)

 豊臣秀吉や江戸幕府によるキリスト教禁止令のため迫害を受けながらも潜伏キリシタンとなって信仰を守り抜いた人々の歴史が伝わる五島。2018年7月には「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界文化遺産として登録。島々には合わせて51の教会が点在し、島の日常に教会のある風景が溶け込んでいる。

 特に、教会が29も点在し“祈りの島”と称される上五島エリアには、西日本では珍しい石造りの教会・頭ヶ島天主堂やレンガ造りの建築が美しい青砂ケ浦天主堂など、歴史的建築物としても名高い教会もあり、教会めぐりも観光の一つの目玉となっている。

 12月初旬から1月初旬までの約1カ月間は、上五島の教会29カ所の多くの教会がイルミネーションに彩られる。『日本夜景遺産』にも認定された幻想的な光景につつまれ祈りの気持ちを感じてみては。

 とはいえ、いずれの教会も、観光地ではなくあくまで信仰の場。特に、世界遺産構成資産にある教会見学は個人・団体問わず事前連絡が必要(各協会のWEBサイトなどから予約申請が可能)。また見学や撮影可能な箇所、時間帯など、見学時のマナーもあらかじめ確認をしておこう。

 若松島には潜伏キリシタンが身を潜めていたという「キリシタン洞窟」や、マリア様が幼子イエスを抱いているように見える自然の岩穴「ハリノメンド」があり、上五島と下五島を行き来する船のルートによって船上から見ることもできる。迫害されながらも信仰を守ろうとした人々の思いを今に語り継ぐ場所だ。

荒波の浸食によって出来た穴がマリア様が幼子イエスを抱いているように見える「ハリノメンド」

「キリシタン洞窟」の十字架

初詣に最適なアニメゆかりの神社仏閣108選『鬼滅』『ラブライブ!』…卯年に行きたいのは?

2022.12.30 Vol.Web Original

 2023年、いよいよコロナ禍で初の何も制限がない正月を迎えられていることだろう。それまでは人混みのイメージが強かった初詣だが、来年こそは行ってみようと思っている人もいるかもしれない。

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