K-1ファイター大久保琉唯の近い将来の目標は「今年中にK-1王者になる」 「−60kgくらいまでは行けると思う」と3階級制覇も視野

(撮影・堀田真央人)

 スーパー・バンタム級(−55kg)、フェザー級(−57.5kg)、スーパー・フェザー級(−60kg)の3階級を制覇すれば武尊に並ぶことになる。Krushフライ級と合わせると変則4階級制覇となり、名実ともにK-1の顔となる。果たして大久保はこの偉業を達成できるのだろうか。

 そんな大久保選手の目には今のK-1はどう映っていますか?
「離脱していく選手がいるのは事実です。Xに“終わりだな”という投稿をする人や僕自身にも“もう抜けたほうがいいんじゃないか”とか“やめてMMAに行ったら”っていうことをDMだったりコメントをする人がものすごく多くて。前にXに投稿しましたけど“これからのK-1は僕がいるから大丈夫です。安心して応援していってください”とファンの皆さんには言いたいです。トップで活躍していた選手が抜けて、それでもRIZINで活躍している朝久選手をはじめ、いい選手がたくさんいるのに、まだそれが世間に伝わっていない。そんな中で僕たちができることっていうのは、こういういろいろなところに出て発信するというのもそうですし、もしかしたら“反乱する”のもひとつかもしれない。なんかみんな“K-1を盛り上げる”って言ってますけど、それだけじゃ変わらない、盛り上がらないよって思います。じゃあ、そのために自分に何ができるんだって。最近よく考えるんですけど、例えば僕だけが何か行動に移しても、それって一本道で限界が来ちゃうんですよ。他の選手がどんどん割って入ってこないと、熱って生まれていかないんじゃないかなって思うんです。最近のK-1ファイターは型にはまりすぎているのかなっていうのはすごく感じますね」

 自分がK-1を背負う存在にならないといけないと自覚してからよりそういうものが見えるようになった?
「そうですね。あとは純粋に僕自身悲しいなっていうのがあって。やっぱり自分が所属している団体なので、トップでありたい。抜けていった選手は抜けていったでいいんですけど、それで落ちたと見られたり、いろいろ言われてしまうのは、なんか悲しいなっていう感情がものすごくあります。だから絶対この現状を変えます。さっきも言いましたが僕一人では難しいかもしれないけど、僕が先頭に立って必ず過去を超えたK-1をつくります。今回の大会名もそうですが、BEYONDは僕にとっても大きなテーマです」

※「第4回 こだわりの食」5月22日公開に続く

<<< 1 2