ピコ太郎『PPAP』10周年で子どもの感性を新曲に「“ほんとちょんまげ” という感覚が大事」
非日常を楽しむことは絶対に必要
2020年にスタートしたチャリティーライブにも毎年出演しているピコ太郎。その意義を「僕たちですらお祭りとか打ち上げって非日常的でわくわくしません?」と語る。
「小児がんを治療している子どもたちにとって、ライブというのは月に行ったみたいな非日常なんですよ。ライブで小児がんを克服した子どもたちがダンスパフォーマンスした時、サプライズで楽屋を訪問したのですが、みんな “うわーっ” と叫んで一斉に駆け寄ってきて。人間が生きていくうえで、非日常を楽しむことや刺激って絶対に必要ですよね。たくさんのアーティストたちが非日常を届けて、楽しんでいる子どもたちを見ると僕らも楽しい。エンターテインメントのパワーが改めて感じられるイベントだと思いますピコ」
「ラフ・ソング」プロジェクトの曲は、あくまでも子どもたちの自由な感性を軸に制作される。
「よくビジネスの発想法をゼロイチと言いますが、今回は子どものゼロイチを100にできるようにしたくて、子どもたちからアイデアをもらうまでは何も考えませんピ。思いついた言葉、歌、叫び声、笑い声、替え歌でも何でもいいので、とにかくたくさんの素材を集められるだけ集めて、全部見たうえでゼロから作ろうと思っていますピ。素晴らしいものを作ろうと思わなくて大丈夫ですよ、僕にその気がないですから(笑)。
子どもの言葉って本当に面白くて、古坂さんの5歳の子どもが寝る前に “ねぇ、ねぇ、パパ” と言うので何かと思ったら “ふるさと納税を始めるならさとふるで” って言われたり(笑)。別の日には突然 “ほーんとちょんまげ” って言われたり。こういう “さとふるで” とか “ほんとちょんまげ” という感覚が大事だと思っているので、意味がないとか脈絡がないとか気にせず何でも送ってください。できあがったものを見てみんなで一緒に笑いましょうピコ」
(TOKYO HEADLINE・後藤花絵)

