KID PHENOMENON、初の単独ホール公演で魅せつけたヒップホップ精神!〈LDH DREAM PARK〉

 

 ダンス&ボーカルグループのKID PHENOMENONが7月31日、東京・SGCホール有明でライブ『KID PHENOMENON LIVE TOUR 2026 “KIDS00’s” Special Edition』を開催した。7月にスタートした全国ライブツアーの“Special Edition”として行ったもので、進行中のツアーから一部内容を変えた特別なライブを展開した。

 最新アルバム『KIDS00’s』を携えて行われているツアー。アルバムは、1990年〜2000年代のヒップホップカルチャーを全員が2000年代生まれの彼らなりに再解釈したもので、彼らにとって初のホールでの単独公演となったこの日のライブでもそれらを自分のものとして体に落とし込み、SPINEL KIDS(KID PHENOMENONのファンの呼称)とともに、新たに作り上げていく様が見られた。

 グラフィティやフライヤーでいっぱいの壁をモチーフにしたセットと、ラフでありながらもスキルフルなステージングで『KIDS00’s』の世界を描き出した。

 最年長でリーダーの夫松健介は、高いダンススキルでグループをけん引するのはもちろん、切り込むラップで楽曲を勢いづけていく。自由に動き回る楽曲ではステージの端まで進み、MCではもはやステージギリギリまで前に進んでメンバーから心配されるほど。魅せるためではなく、自身の中にある世界観や思いを届けるために、高いスキルを会得しているのだろう。ひときわステージで目を引く存在だ。

 自分の魅力を「超絶スマイル&MIDDLE SCHOOL HIPHOPスタイル」と称する岡尾琥珀は、まさにヒップホップをルーツに持つメンバー。豪快に重心を下げたと思えば、次の瞬間には繊細なステップで切り返す。自由自在に音に乗る、その緩急がたまらない。ダンストラックでは指先まで使った音ハメで魅了した。一方で、終演に近づいたことを思わせる言葉に対し客席から「えー!」という大きな声が上がると、夫松が体で「A」を作ったのに対し、岡尾がすかさず「B」を作って見せる場面も。笑いのポイントも見逃さない。

 川口蒼真は2006年生まれの19歳ながら、たおやかな動きと楽曲ごとに見せる表情でひときわ色気を放つ。ダンストラックでは彼が一人でスポットライトを浴びただけで、会場が色めき立つ。もちろんそのオーラや雰囲気に驕ることなく、しなやかな動きから音に合わせた激しいムーブまで、細部まで血の通ったパフォーマンスで沸かせ、MCでの言葉数は少ないものの、ひとたびマイクを握れば、低音ラップで一気に引き込む。ダンス、ラップともに引力の強さはピカイチだ。

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