南部風フライドチキン【家で揚げるともっとおいしい】

 代官山の人気洋食店「KUCHIBUE」店主で、スイーツから本格的な洋食、素朴な家庭料理まで幅広いレパートリーを持ち、TVや雑誌などのメディアでもひっぱりだこの人気料理家・坂田阿希子さん。揚げる料理をこよなく愛する坂田さんが伝授する決定版レシピ集より、とっておきのメニューを教えてもらいました。小さめのフライパンと油があれば、お家でもすぐに揚げることができます。

※本記事は『家で揚げるともっとおいしい』(リトルモア)より一部を抜粋、再編集したものです。

「南部風フライドチキン」(『家で揚げるともっとおいしい』より)
【材料(4人分)】
鶏もも肉(骨つき)…4本
下味 
 牛乳…1カップ
 レモン汁…大さじ1
 にんにく…1かけ
 塩…小さじ2
 ドライオレガノ、ドライタイム、黒こしょう…各小さじ1
 パプリカパウダー…小さじ2
 カイエンヌペッパー…小さじ1/4
 タバスコ…大さじ1~
 溶き卵…1個分
レモン…適宜


 薄力粉…1カップ
 コーングリッツ…1/4カップ
 塩…適量
 黒こしょう…適量

揚げ油
 サラダ油…適量
 ラード…適量(サラダ油の1/3量)

【作り方】
1 鶏肉は関節のところで二つに切り分け、フォークでところどころ刺して味がしみこみやすくする。
2 牛乳にレモン汁を加えて30分ほどおき、すりおろしたにんにく、塩、スパイス類、タバスコを加える。
3 2に鶏肉を加えて密封袋などに入れ、冷蔵庫で一晩以上漬け込む。
4 薄力粉、コーングリッツ、塩、黒こしょうを合わせて混ぜる。
5 3の鶏肉をボウルに移し、溶き卵を加えて、全体を混ぜ合わせる。4の衣をたっぷりつける。
6 サラダ油にラードを加え、170℃に熱する。肉を入れて10〜13分ほど、ゆっくりと揚げる。
7 皿に盛りつけ、レモンを添える。

〈POINT〉
アメリカではよく、フライドチキンの衣やパンケーキに、バターミルク(バターをつくるときに残る液体)をつかいます。ここでは、その代用として、牛乳にレモンを混ぜた「レモン牛乳」にしました。スパイスとともに下味をつけ、卵もからませるので、衣はふっくらと揚がります。でも、表面はコーングリッツのガリガリッとした独特の食感に! 材料はすぐに手に入れられるものばかりなので、ぜひお試しを!

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