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第3代Krush-70kg級王者・中島「K-1で優勝するということを目標に戦った」

2015.04.14Vol.640未分類
 12日に東京・後楽園ホールで行われた立ち技格闘技「Krush.53」の一夜明け会見が13日、都内で行われた。 「第3代Krush -70kg級王座決定戦」で山崎陽一を判定で下しベルトを巻いた中島弘貴が登壇し、念願のベルト奪取に「不安もあったが王者になれてホッとしている。頑張ってきてよかった」と胸の内を明かした。ベルトには3回目のチャレンジとなるが「今回取れなかったらKrushのベルトを取れない選手なのかなって思った。頑張ってきて良かった」と感慨深げ。  前日の試合後の会見で7月に行われるK-1トーナメントへ参戦の意思を示したことについては「7月のK-1の話を聞いて、それに出るためにも2月と4月はしっかり勝たなければいけないと思った。昨日勝ったので、チャンピオンとしてK-1に出たい。出たいというより、7月にK-1で優勝するということを目標に立てて戦ってきた」と改めて語った。  宮田充プロデューサーも「Krushとしても中島選手にはK-1で海外の強豪と勝負してほしい」とのことから、K-1のリングでも中島のファイトが見られそうだ。

福士誠治が時代劇で「ソフトな三角関係」?

2015.04.14Vol.640未分類
 福士誠治が主演する時代劇『まんまこと~麻之助裁定帳~』(NHK総合テレビ、木曜午後8時、7月16日スタート)の製作発表が13日、渋谷の同局で行われ、福士のほか、南沢奈央、桐山漣、趙珉和、市川由衣らメインキャストが登壇した。主演の福士は「桐山くんや趙さんとは共演経験がありますし、他の方もご一緒したり、テレビで見かけたり......ほっとしている部分が多いです。楽しいカンパニーになれると思います」。また、「男3人のシーンは楽しくはみ出ていきたい!」と、これからの撮影に意気込みを見せた。 同作は、『しゃばけ』シリーズで人気の畠中恵による新シリーズで、江戸町名主の跡取り息子の麻之助(福士)が、幼なじみとともに、さまざまな謎やささいな揉め事を解決していくというストーリー。謎解きの要素はもちろん、初恋の人や後に恋心を抱くようになる女性の登場によるソフトな三角関係や、幼なじみの男たちの関係など見どころも満載だ。 福士演じる麻之助の幼なじみを演じるのは、桐山と趙。それぞれの役がらは、色男、堅物と個性も異なる。色男の清十郎を演じる桐山は「イケメンの言われる役を演じることが多いです。それを逆手に取って江戸の色男を演じたい。説得力のある演技をしたいです」。堅物の吉五郎を演じる趙も、「吉五郎は不器用なところがあります。自分もそうなんで、地を出して行けたら」と抱負を語った。 共演には、高橋英樹や石橋蓮司といったベテランも名を連ねる。石橋は「時代劇だということに拘らず、青春の楽しさを生き生きと演じていただければいいと思います。あとづけは高橋さんと私でやりますから、のびのびと演じて失敗してほしい(笑)」とコメント。高橋も「江戸の風景を石橋さんと私でやらばいいのかな」と、若いキャスト陣をバックアップすることを約束した。 会見には、えなりかずき、桧山うめ吉、語りを担当する柳家小さんも出席した。

ZSTフライ級の新星・坂巻「格闘技で有名になってぱるると共演」

2015.04.13Vol.640未分類
 総合格闘技「ZST.45」(12日、東京・新宿FACE)で上原佑介に1Rで一本勝ちを収めた坂巻魁斗が13日、一夜明け会見に登壇した。坂巻はこの春まで高校生だった18歳。フライ級で実績のある選手に2連勝と一気にタイトル戦線に名乗りを上げる存在となった。  坂巻は前日の試合について「一本かKOで勝つことを意識していた。相手は極めが強いので自分も極めてやろうと思っていた。プラン通りに試合を進めることができた。腕十字に移行されたときはヒヤっとしたがいつも練習でやっているとおりに脱出できたので、そこ以外は危機は感じなかった。次はチャンピオンの伊藤盛一郎選手と対戦したい。できれば年内には挑戦したい」と語った。  ZSTの上原譲代表は「即タイトルマッチでもいいとは思う。ただ2月に上原選手にも勝った矢島選手が練習環境が変わったことで今とても充実している。この勢いのある若い坂巻選手と大ベテランの矢島選手の試合があったうえでもいいのではないかとは思っている」と話す。相手が伊藤になっても矢島になっても好勝負必至の試合となることは間違いない。ZSTのフライ級戦線に殴り込みをかける坂巻に注目が集まるところ。  ちなみにAKBヲタである坂巻はぱるる(島崎遥香)推しで「格闘技で有名になっていずれはぱるると共演」という野望も持つ。そのためにもフライ級のベルト奪取は必至だ。

ZST 5・24「GTタッグ決勝」へ向け戸井田が”宇野越え”への思いを語る

2015.04.13Vol.640未分類
 総合格闘技「ZST.45」の一夜明け会見が13日、都内で開催され、前日行われた「第二代GT(グラップリング)タッグ王者決定トーナメント」準決勝で牧野仁史、太田裕之組を破り「ZST.46」(5月24日、東京・ディファ有明)で行われる決勝に進出した戸井田カツヤ、齊藤曜組が登壇した。対戦する宇野薫、植松直哉が欠席したため、会見は戸井田の独壇場となった。  戸井田は「昨日は非常に厳しい試合でしたが勝利することができた。予定通りといえば予定通りの結果だったのではないかと思う。牧野選手、太田選手とも強くて自分もギリギリまで追い込まれましたが、パートナーの(齊藤)曜が非常にいい戦いを見せてくれた。次は自分の大先輩である宇野さんとやることができる。それに勝ってベルトを巻いて、(トーナメントに参戦した)本当の意味があると思うので、次が本番だと思って、練習して、もっといいパフォーマンスを見せられるようにしたい」と語る。  ここで2人の間に座る上原譲代表を経由して齊藤にマイクが渡るが、やはり戸井田がマイクを奪い取り「“首を洗って待ってろ”って言ってます」と勝手に代弁。今回のトーナメントの会見で恒例となったパフォーマンスが展開される。  また質疑応答で、戸井田は準決勝で対戦した牧野、太田について「予想通り防御力が高かった。特に極められる怖さはなかった。防御してカウンターを取るというスタイル。これまで2回対戦しているが非常にやりにくい相手。ただあのスタイルでは勝てない。もっと勝てるようなスタイルに変えていかないと、今回出場したどの選手とやっても厳しいと思う。肌を合わせて実力的には強いということは分かっているだけに、もったいない」と自らジムを持ち、指導者としての顔も持つ戸井田ならではの見方で試合を振り返ったうえで「ギロチンで仕留められなくて大変残念だ」と勝手に齊藤の言葉を代弁する。

福士蒼汰がノンスタ井上をイケメン判定?「前髪のあたりが…」

2015.04.13Vol.640未分類
 福士蒼汰が13日、都内で行われた「シード PlusMode 1day Homme」の新商品発表会に出席した。同商品のイメージキャラクターを務めるもので、着用すると瞳の印象が変わるスタイルレンズに「目力(めじから)が出る」と太鼓判。「目は口ほどに物を言うといいます。大切なことは目で決まりますね」と、話した 会見には、ゲストとして、"オンスタイル"となったお笑いコンビノンスタイルの井上裕介も登場。福士と同様スーツ姿で、ビジネス向けのスタイルレンズを着用して登場。井上は「思った以上に手応えを感じている」と満足げ。「福士くんがライバルが来たという目で見ていますね」と挑発すると、福士は「ライバルが来ちゃいましたね」と苦笑いだった。 トーク中、どんなところにかっこ良さを感じるかといった話題も。福士が「紳士的な人、ジェントルマンですね」。同じ質問に対して「俺です」という井上に対し、福士は「前髪のあたりがカッコいいと思います」と話していた。 商品は、女性のあいだではすでに人気のサークルレンズと呼ばれるコンタクトレンズの一種を、男性向けに開発したスタイルレンズ。ビジネス向け、プライベート向けの2種がある。

中島弘貴がKrush -70kg級の新王者に

ZST.45  GTタッグ王者決定トーナメントで宇野組と戸井田組が決勝進出

透明なのに驚きのヨーグルト味

2015.04.13Vol.640未分類
 朝摘みの果汁を使って、まるで搾りたてのようなおいしさを実現した大人気フレーバーウォーター「南アルプスの天然水&朝摘みオレンジ」。その「サントリー天然水」ブランドのフレーバーウォーターに、新たなラインアップとして「サントリー 南アルプスの天然水&ヨーグリーナ」が新登場。同商品は、透明でありながらヨーグルトのコクとすっきりした甘みがある驚きのフレーバーウォーター。乳由来の透明原料ホエイに着目し、透明なのにヨーグルト味を実現。濃いのにすっきり飲みやすく、水のようにゴクゴク飲めるので、喉の渇きを覚えるこれからの季節におススメだ。発売を記念し、読者1名に1ケース(24本入)をプレゼント(係名:「天然水」)。

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12万6720人

 新年恒例の一般参賀が1月2日、皇居で行われ、天皇、皇后両陛下や皇太子ご夫妻をはじめとする成年皇族方が宮殿「長和殿」のベランダに計5回立ち、手を振って応えられた。宮内庁によると、平成で最多だった6年(計8回で11万1700人)を上回る12万6720人の参賀者が訪れた。天皇陛下の譲位日が31年4月30日と決まってから初めての新年一般参賀で、国民の関心の高まりが要因とみられる。

39.4%

 平成29年の大みそかに放送された「第68回NHK紅白歌合戦」の第2部(午後9時から11時間45分)の関東地区平均視聴率が39.4%にとどまった。前年と比べて0.8ポイント減。二部制になった平成元年以降では3番目に低い数字。テレビ東京の「第50回!大晦日恒例 年忘れにっぽんの歌」が8.4%と大健闘。民放では日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 大晦日年越しスペシャル!」が17.3%でトップ。

2万2764円

 平成29年最後の取引となる大納会を迎えた12月29日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は2万2764円94銭と、年末の終値としては3年末(2万2983円77銭)以来26年ぶりの高値水準となった。前年末の終値(1万9114円37戦)を3650円57戦(19.1%)上回っており、年間ベースでは6年連続の上昇。昭和53年~平成元年に12年連続で上昇して以来の長さで、バブル経済が崩壊して以降では最長となった。

口座維持手数料

 銀行口座の維持にかかる費用。海外の商業銀行はほぼ全て導入しており、「無料」は日本のみ。三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクが、日銀のマイナス金利政策で利益を出しにくくなったことから、この口座維持手数料を預金者から徴収できるか検討を始めた。平成30年度中にも結論を出すもよう。三井住友銀行子会社のSMBC信託銀行は、米国系シティバンク銀行が日本で手掛けていた個人向け事業を買収したのに伴い、27年から残高が一定額を下回ると、月2000円の口座維持手数料を徴収している。

世田谷一家殺害事件

 東京都世田谷区の住宅で平成12年12月、会社員、宮沢みきおさん=当時(44)=ら一家4人が殺害された事件の発生から昨年の12月30日で丸17年となった。事件は12年12月30日深夜に発生。宮沢さんと妻の泰子さん=当時(41)、長女のにいなちゃん=同(8)、長男の礼君=同(6)=の4人が自宅で殺害された。現場からは多くの遺留品が見つかり、犯人の指紋やDNA型も判明している。殺人事件の時効が廃止されたことから事件の捜査は継続中。情報提供は成城署捜査本部(TEL:03-3482-0110)まで。

東出昌大 カズオ・イシグロの意欲作を舞台化するというチャレンジ。

2015.04.13Vol.640未分類
 舞台『夜想曲集』は、映画やドラマで大活躍する東出が初舞台を踏むというチャレンジの作品である一方で、『日の名残り』や『わたしを離さないで』といった映画化もされた小説の数々を発表しているカズオ・イシグロの意欲作を舞台化するというチャレンジの作品でもある。  原作は、著者が初めて手掛けた短篇集(2009年発表)。もともと「短篇を書くつもりで書いた」という作品で、『老歌手』『降っても晴れても』『モールバンヒルズ』『夜想曲』『チェリスト』の5篇で構成されている。どの物語にも、ユーモアやノスタルジアが感じられ、不思議さもある。5篇の短篇はそれぞれが独立し、作品ごとにロケーションが違い、作品の中から響いてくる音楽も異なる。ページを繰るたびに、さまざまな魅力的な音楽が聞こえてきて、まるで1枚の音楽アルバムを聴いているかのようにも思える短篇集だ。これは、若いころに一時はミュージシャンを目指したこともあったという著者だからこその発想とも言えそう。  今回の舞台では、作品のなかから『老歌手』『夜想曲』『チェリスト』の3篇をピックアップし、それを一つの戯曲として再構築している。老歌手とその妻、才能はあるのに売れないテナーサックス奏者と別れた妻、アメリカ人女性と彼女から不思議な指導を受ける若きチェロ奏者……それぞれの短編の登場人物やストーリーが交差し絡み合いながら展開していくという。脚本は、井上ひさし最後の弟子と称される劇作家の長田育恵が手掛けており、舞台で初めてこの作品に触れる人はもちろん、原作からファンも作品の新たな魅力を発見できそうだ。  演出は、2度の読売演劇大賞優秀演出家賞に輝いた小川絵梨子。多くの名優を輩出した米国アクターズスタジオの大学院の演出学科を卒業後、さまざまな作品を演出し、最も期待されている新進気鋭の演出家だ。  原作、脚本、演出。そして、キャスト。才能あふれる人たちが集まって作り上げられるこの舞台は、さまざまな化学反応を起こして観客の記憶に刻み込まれる作品になりそう。期待がふくらむ。  劇場ではさまざまな舞台作品が上演されているが、今年最も見ておきたい作品であることには間違いない。

格闘家イケメンファイル Vol.22 Mr.アグレッシブ、新境地を求めて 土屋大喜(つちやたいき)

2015.04.13Vol.640格闘家イケメンファイル
 前回の試合で肩を負傷し、5月に行われる「MOBSTYLESx修斗 “FIGHT & MOSH”」で1年ぶりの復帰戦に挑む土屋大喜。試合まで1カ月を切った現在の心境を語る。 「相手の佐藤(将光)選手とは初対戦で、まだ詳しくは試合も見ていない選手ですが、上手な選手、常に冷静でいられて、クレバーな選手と聞いています。ですからそこは気を抜かないように、しっかりやっていきたい。僕は今まで自分から前に出るタイプで、それで怪我が多かった。手術も3、4回していますし、それによってブランクも多かったので、今回は怪我だけには気をつけようと。試合のたびに怪我をして、その度に長期欠場。忘れたころに出てくるって言われないように(笑)、怪我に気をつけつつ、忘れられないような試合をします」  今回は階級を1つ下げての挑戦となる。 「盛り上がっている階級(フェザー級)ですから、そこに自分が入って巻き込まれるのはうれしいです。不安より楽しみ。しいて言えば体重が落ちても動けるかなというところですが、一度テストで落としてみたので、あまり不安には思っていませんし、全然大丈夫だと思っています」  プロの格闘家を目指すきっかけとなったのが、現在所属しているジムの代表でもある“修斗のカリスマ”と言われた佐藤ルミナ。 「中3の夏にルミナさんの試合の映像をテレビでたまたま見ていて、衝撃を受けるぐらい格好が良くて、その時からルミナさんと同じ道に進みたいと思いました。ルックスはもちろん、あっという間に試合が終わったのも格好よかった。秒速の1本勝ちで、すげーって(笑)。最初に会った時は、あこがれの人と話せるということで、めちゃくちゃ緊張しました。というか、今でも緊張しています(笑)」  格闘家を目指して一直線。真面目なイメージだが、趣味も楽しむ。 「レゲエが好きなので、練習がなくて、次の日オフだったらクラブとかに行きますね。好きな女性のタイプ? まあ、クラブにいるような女性は好きですね。セクシーですし、派手めな感じが好きなので(笑)。芸能人で言ったら、中村アンさんとかローラさん。ハーフの方やハーフっぽい人がタイプです。綺麗ですよね。女性はね、格闘家と付き合ったら絶対いいと思うんですよ。減量をするのでダイエットの仕方もいっぱい知っていますし、疲れの抜き方や護身術、格闘技の楽しさも教えてあげられる。でも楽しむ程度はいいけど、試合に出るとか言いだしたら、それは困るかも(笑)」

東出昌大 カズオ・イシグロ原作『夜想曲集』で初舞台

2015.04.13Vol.640未分類
映画『桐島、部活やめるってよ』でセンセーショナルに役者デビューを果たし、NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』など、華々しい作品へ立て続けに出演。現在も年明けから大河ドラマ『花燃ゆ』で時代劇に初挑戦している。東出昌大の勢いは加速するばかりだ。5月には初舞台の幕も上がる。「正直、怖いです」と語る本人にインタビューした。

長島昭久のリアリズム 国家と安全保障を考える(その五)

2015.04.13Vol.640COLUMN
 前回は、満州を舞台にした「昭和戦争」の発端について日露戦争直後まで遡って考えてみました。まさしく明治の元勲伊藤博文が予言したとおり、満州に居座り続けた日本は、やがて(コミンテルンの巧妙な策謀により煽られた)中国のナショナリズムに絡め捕られ、大陸の泥沼から足を抜けぬまま「二進も三進も行かなくなって」しまい、開戦時の海軍トップ永野修身軍令部総長の言葉「このままでは油が切れて、じり貧だ(から開戦あるのみ)」に象徴されるように確たる見通しもないまま、無謀な対米英戦争に突っ込んで行ったのです。終戦時に海軍大臣を務めた米内光政元首相が「じり貧を避けんとするため、ドカ貧にならぬように」と諌めましたが後の祭りでした。  東條英機内閣による戦争指導がどれほど杜撰であったかは、猪瀬直樹氏の名著『昭和16年夏の敗戦』に詳しいですが、太平洋戦争開戦時の昭和天皇と杉山元陸軍参謀総長との以下のやり取りを読めば誰の目にも明らかでしょう。  時は昭和16年9月6日。御前会議で最後の国策を決定する場面で、昭和天皇は杉山総長を叱責します。  昭和天皇(以下、天皇)「日米開戦になったら、どのくらいで収拾がつくのか」  杉山総長(以下、杉山)「約3カ月で収拾してみせます」  天皇「あなたは日中戦争を始めるときの陸軍大臣だった。その時2カ月で収拾すると言っていた。しかし4年経った今でもやっているではないいか」  杉山「中国大陸は奥が深うございまして」  天皇「大陸は奥が深いと言うなら太平洋はもっと広いではないか」  結果は、周知のとおり惨憺たる敗北でした。日本列島は一面焼け野原となり、2発の原爆や無差別絨毯爆撃をふくむ戦争犠牲者は300万人を超え、しかも、海外戦地における戦没者の約7割は餓死。小説・映画『永遠のゼロ』で若い世代の皆さんも涙した特攻では4000人以上の有為な若者たちが陸に海に散って逝きました。  この悔しい歴史の教訓を正面から受け止めねばなりません。このような歴史を繰り返さぬためにも先の戦争の総括は重要です。戦後70年の節目の年にあたる今年、なお一層その意味を深く噛み締める必要があると思います。この視点で、今回から3回にわたって「靖国問題」を考えてみたいと思います。  国家のために命を落とした方々をどのようにお祀りするか、それを国家指導者がどのようにお参りするか。これは、すぐれて国内問題です。外国からとやかく言われる筋合いではありません。しかし、問題の本質は、本来「心ならずも戦場へ送られ尊い命を落とした兵士の魂が招かれる」神社だった靖国に、戦争指導者たち(つまり、兵士を送り出した人々)が「昭和殉難者」として合祀されていることにあると考えます。(つづく)(衆議院議員 長島昭久)
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日本相撲協会評議員会の池坊保子議長が理事を解任した貴乃花について「上司であり先輩でもある八角理事長が何度も携帯に電話してもまったく応答なく折り返しの電話をしなかった。著しく礼を欠いていたのではないか」(1月4日、臨時評議員会後の記者会見で)
→横綱の格は貴乃花のほうが北勝海より断然上だったけどな。

長島昭久のリアリズム 国家と安全保障を考える(その五)

2015.04.13Vol.640COLUMN
 前回は、満州を舞台にした「昭和戦争」の発端について日露戦争直後まで遡って考えてみました。まさしく明治の元勲伊藤博文が予言したとおり、満州に居座り続けた日本は、やがて(コミンテルンの巧妙な策謀により煽られた)中国のナショナリズムに絡め捕られ、大陸の泥沼から足を抜けぬまま「二進も三進も行かなくなって」しまい、開戦時の海軍トップ永野修身軍令部総長の言葉「このままでは油が切れて、じり貧だ(から開戦あるのみ)」に象徴されるように確たる見通しもないまま、無謀な対米英戦争に突っ込んで行ったのです。終戦時に海軍大臣を務めた米内光政元首相が「じり貧を避けんとするため、ドカ貧にならぬように」と諌めましたが後の祭りでした。  東條英機内閣による戦争指導がどれほど杜撰であったかは、猪瀬直樹氏の名著『昭和16年夏の敗戦』に詳しいですが、太平洋戦争開戦時の昭和天皇と杉山元陸軍参謀総長との以下のやり取りを読めば誰の目にも明らかでしょう。  時は昭和16年9月6日。御前会議で最後の国策を決定する場面で、昭和天皇は杉山総長を叱責します。  昭和天皇(以下、天皇)「日米開戦になったら、どのくらいで収拾がつくのか」  杉山総長(以下、杉山)「約3カ月で収拾してみせます」  天皇「あなたは日中戦争を始めるときの陸軍大臣だった。その時2カ月で収拾すると言っていた。しかし4年経った今でもやっているではないいか」  杉山「中国大陸は奥が深うございまして」  天皇「大陸は奥が深いと言うなら太平洋はもっと広いではないか」  結果は、周知のとおり惨憺たる敗北でした。日本列島は一面焼け野原となり、2発の原爆や無差別絨毯爆撃をふくむ戦争犠牲者は300万人を超え、しかも、海外戦地における戦没者の約7割は餓死。小説・映画『永遠のゼロ』で若い世代の皆さんも涙した特攻では4000人以上の有為な若者たちが陸に海に散って逝きました。  この悔しい歴史の教訓を正面から受け止めねばなりません。このような歴史を繰り返さぬためにも先の戦争の総括は重要です。戦後70年の節目の年にあたる今年、なお一層その意味を深く噛み締める必要があると思います。この視点で、今回から3回にわたって「靖国問題」を考えてみたいと思います。  国家のために命を落とした方々をどのようにお祀りするか、それを国家指導者がどのようにお参りするか。これは、すぐれて国内問題です。外国からとやかく言われる筋合いではありません。しかし、問題の本質は、本来「心ならずも戦場へ送られ尊い命を落とした兵士の魂が招かれる」神社だった靖国に、戦争指導者たち(つまり、兵士を送り出した人々)が「昭和殉難者」として合祀されていることにあると考えます。(つづく)(衆議院議員 長島昭久)

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 井戸の茶碗(いどのちゃわん)

2015.04.13Vol.640COLUMN
落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

その死刑囚が犯した最大の罪とは?

2015.04.13Vol.640【TOKYO HEADLINEの本棚】
 一人の女性受刑者に死刑の判決が下った。確定死刑囚となった彼女の名前は田中幸乃。彼女は元交際相手の家に放火し、妻と1歳になる双子の女の子を無残にも焼き殺したのだ。元恋人の結婚後も行われたストーカー行為、悲惨な生い立ち、過去の犯罪歴と病歴、そしてその顔を事件の3週間前に大掛かりに整形していたことから、マスコミや世間は「整形シンデレラ」と呼び、連日彼女に関するさまざまな情報を垂れ流す。  罪を認め、むしろ死刑になりたいと願う幸乃。犯罪を起こしかねないと思わせるような事実が次々と報道されると、誰もが幸乃を憎むべき犯罪者、人間の心を持たないモンスターのように扱った。ただ一人の人間を除いては…。  この物語に、幸乃の心情はあまり描かれていない。むしろ幸乃と過去に関わった人たちの回想で綴られている。そこにいる彼女は決して恐ろしいモンスターではない。むしろ人の心に異常なほど敏感で、自分より他人の幸せを願うような少女だ。不幸な生い立ちではあるが、人を恨んだり憎んだりというより、他人から必要とされる人間になりたいと考えるような女性。だからこそ、彼女の過去を知る人間は、償いの意味も込めてその日々を振り返る。振り返っても、手を差し延べることはできないのだけど…。幸乃を最後まで信じていたたった一人の人がたどり着いた真実は、彼女を救えるのか?  また、幸乃と一時でも深く関わったものたちは、彼女の本当の動機を理解することができるのか? 稀代の犯罪者の悲しすぎる人生にひと筋の光が差し込むことを願いたくなる作品だ。

『奇跡のひと マリーとマルグリット』試写会に15組30名 

『誘拐の掟』一般試写会に15組30名

2015.04.13Vol.640映画
『96時間』シリーズで“無敵の父親”を熱演し、アクションというジャンルで新境地を切り開いた演技派俳優リーアム・ニーソンが、史上最悪の猟奇殺人鬼との戦いに挑むサスペンス・ミステリー。  ニューヨーク市警の元刑事、マット・スカダーは、とある事件で心に傷を抱え、今では無免許の私立探偵として生きていた。ある日、彼のもとに不吉な依頼が舞い込む。裕福なドラッグ・ディーラーの妻が誘拐され、40万ドルの身代金が奪われたあげくむごたらしい手口で殺されたという。事件の真相を調査したスカダーは、正体不明の2人組が、警察に通報できない麻薬関係者の身内ばかりを狙い、凶行を繰り返していることを知る。そして犯人たちは新たに14歳の少女を誘拐。交渉役を任されたスカダーは、慈悲も常識も通じない殺人鬼たちに立ち向かう。  2人組の猟奇殺人鬼との誘拐交渉という、かつてない緊迫の状況下で繰り広げられる頭脳戦に、息を飲まずにいられない。  5月30日より全国公開。

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