修斗 内藤が世界王座奪取、根津が環太平初防衛

2014.10.10 Vol.628
 本紙の格闘コラム「格闘家イケメンファイル」に登場した内藤のび太と根津優太が9月27日、東京・後楽園ホールで開催されたプロフェッショナル修斗の公式戦に出場。内藤はメーンで行われた「世界フライ級チャンピオンシップ」で王者・室伏シンヤに挑戦し、5R4分57秒、チョークスリーパーで勝利を収め、新チャンピオンに輝いた。  1、2Rは室伏のテクニックの前に防戦一方の内藤。背中に乗られ、チョークスリーパーを狙われる展開となったが、じっと辛抱。この攻防で室伏がスタミナをロス。3、4Rは逆に内藤があわや一本の場面も演出した。5Rも優勢に進めた内藤は残り3秒でチョークスリーパーを決め、世界王者に輝いた。  環太平洋フェザー級王者の根津はセミファイナルで石橋佳太を相手に初防衛戦に臨んだ。打撃の根津vsグラウンドの石橋、という戦前の予想を覆し、石橋が打撃で勝負に出る。プランが狂った根津は強烈なフックを食らい、あわや秒殺KOのピンチを迎えたが、1Rをしのぐと2Rには得意のキックで反撃。最後はスタミナが切れた石橋にパウンドの連打を浴びせ2R4分57秒、KOで初防衛を果たした。

修斗 のび太が8連勝で世界チャンピオンに!!

2014.09.28 Vol.626
 プロフェッショナル修斗の公式戦が27日、東京・後楽園ホールで開催された。メーンでは王者・室伏シンヤvs挑戦者・内藤のび太の世界フライ級チャンピオンシップが行われ、5R4分57秒、内藤がチョークスリーパーで勝利を収め、新チャンピオンに輝いた。
 試合は1Rから室伏がペースを握る。長い手足から放たれるパンチやキックで内藤はなかなか中に入れない。一気に距離を詰めた室伏は組み付くと、素早くバックを制し背中に乗る。内藤の胴を足でフックし、背後からチョークスリーパーを狙う室伏。ここで後ろに倒れ込んでしまっては室伏の思うつぼとあって、スタンドのまま耐える内藤。室伏を背負ったままの内藤もしんどいが、振り落とされないように足をフックしたままの室伏も同様にきつい体勢。
 2Rも同じような攻防が続く。その間も後ろからパンチを食らい、削られていくがじっと我慢する内藤。2R終了時点では室伏がポイントもリードしていたが、3Rになって形勢が一気に逆転する。開始早々コーナに押し込む室伏だったが、ややスタミナが切れたか、内藤は体勢を入れ替えるとリフトしてテイクダウン。立とうとする室伏だったが、内藤は持ち前の粘り強いタックルでそれを許さない。フロントチョークからマウントに移行しパウンドを落とす。やっとエンジンがかかってきた内藤は4Rもしつようなタックルからポジションをキープし、パウンドからオモプラッター、腕十字で一本を狙う場面も演出。スタミナが切れ防戦一方の室伏に対して、会場の“大内藤コール”で背中を押された内藤は5Rもタックルから上のポジションをキープしパウンドで攻勢の手を緩めない。ここまでの死闘に判定でも十分価値のある勝利だったが、残り10秒で室伏の必死の防御を破ってついに内藤がチョークスリーパーでとらえると、室伏は残り3秒で無念のタップ。内藤が8連勝で世界のベルトを獲得した。

格闘家イケメンファイル Vol.8 僕に2ラウンドはいらない 征矢貴(そや たかき)

2014.09.14 Vol.626
 ジムに短パンTシャツで現れた征矢貴。その人懐っこい笑顔は、格闘家という凄みをすっかり消し去っている。しかし、Tシャツを着ていても分かるがっしりした体は、やはり只者ではない。これまでプロになって4戦4勝、いずれも1RKO勝ちという圧倒的な強さを誇る格闘家なのだ。 「最初は特にプロを目指していたわけではないんです。15歳の時に、ここの道場に入会したんですけど、もともと格闘技のことはよく知らなかった。もちろん、総合格闘技とか修斗っていうのもまったく知りませんでした。中学校ではずっと野球をやってたんです。でも野球部って、中学校3年生の夏で引退で、引退したらまったくやることがなくなっちゃって、暇を持て余していた。そんな時にたまたま自転車でジムの前を通りかかって、なんか面白そうだなって思って見学させていただいたのが格闘技に触れたきっかけです。見学した時に、先輩の扇久保(博正:第8代修斗フェザー級世界王者)さんがいて、こんな世界があるんだって感じたのを覚えています」  今月27日には、東京・後楽園ホールで行われるプロフェッショナル修斗公式戦に出場する。 「これまで4試合やって、次が5試合目。対戦相手の菅原雅顕選手は世界ランカーで、実力も実績もある選手です。総合格闘技は、打撃と寝技があるんですけど、菅原選手は打撃、特にパンチの選手で、僕もパンチを得意としているので、激しい殴り合いになるんじゃないでしょうか。お互い打撃に自信を持っているので、激しくて誰が見ても面白い試合になるはず。また、初めて世界ランカーとやるので、それも楽しみです」  激しい殴り合いになるのが楽しみと笑う征矢。若いようで貫禄もあり、落ち着いているようで無邪気でもある。 「今、19歳なんですけどね、いつも老けて見られます(笑)。でも落ち着いているとたまに言われますけど、そんなことはないです。試合の前は、怖くなったり、弱気になったりもしますし、逆にまったく恐怖感はなく、勝てるという自信しかない時も。そういう弱気と強気の繰り返しですから、決していつも冷静なわけではない。相手についても、気にして映像を見て研究もします。もちろん、みなさんされていると思いますが、僕は特に気にするほうかも知れない。映像を何回も何回も繰り返し見て、絶対得意なパンチは試合でもらわないようにしようとか対策するんですけど、試合になると全部飛んじゃう(笑)」  そんな少年と大人が同居しているような征矢だが、好きな女性のタイプについて話が及ぶと、19歳なりに恥ずかしいようで…。「タイプですか…。大人しくて控えめな感じの子のほうが好き…ですね。試合前とかは試合のことしか考えられないので、ガンガンこられるとちょっと…。格闘技のことは何も知らないような子がいいですね。芸能界では…栗山千明さんとかが素敵だと思います。デート? いやいや、1週間のうち休みは1日しかないですから。それ以外はバイトと練習をやっていて、休みの日は仲のいい友達とご飯に行くぐらい。ほかは本当に何もしません。洋服とかにも興味ないし、格闘技中心ですから」  改めて今度の試合について決意を語る。 「相手の菅原選手は、格上ですし、本当に強い人。どれだけ殴っても倒れないし、打たれ強いゾンビみたいな人です。完全に仕留めるか、心を折るしかない。だからこそ、どんどん前に出て攻めていって、最終的にはKOで勝ちたい。多分、その日一番盛り上がる試合になるので、自分の熱い試合をたくさんの人に見に来てほしいですね」

修斗史上最強のイロモノチャンピオン誕生なるか!? 9・27大会でのび太がついに世界に挑戦

2014.07.20 Vol.621
 9月27日に東京・後楽園ホールで開催される「プロフェッショナル修斗公式戦」で、王者・室伏シンヤにランキング1位の内藤のび太が挑戦する、修斗世界フライ級タイトルマッチが行われることが19日、プロフェッショナル修斗新宿大会で発表された。
 内藤はその名のとおり、ドラえもんののび太のスタイルで、同門のジャイアン貴裕に首根っこをつかまれての入場シーンで会場を沸かせる。一見“イロモノ”扱いされがちだが、ひとたびリングに上がり、のび太コスチュームを脱いだ瞬間に戦闘モードにスイッチが切り替わる。試合は立って良し寝てよしのオールラウンダーで、デビュー以来7連勝と、その実力は本物。
 室伏は初防衛戦にしてやっかいな相手を挑戦者に迎えることになる。
 この日もいつもどおり、ジャイアン貴裕に首根っこをつかまれ登場した内藤。マイクを向けられるも、お約束でジャイアンがマイクを奪うと「室伏チャンプ、チャンプはきっと人望もあるし収入もちゃんとあるし、そしてベルトまで持っている。のび太はなんにも持っていません。でもなにも持っていないからこそ、格闘技だけは負けられないんですよ。だからそのベルト、もらっちゃおうかな」とのび太の心を代弁?
 そして「ほら、言えよ」とのび太にマイクを渡すと「こんなかっこうですいません。ベルトをもらいたいなと思っています。押忍。お、お、お前のベルトは俺のベ…、俺の…俺の…になっちゃうんじゃないかな」と内藤のキャラなのか素なのか分からないのび太っぷりに、マイクを奪ったジャイアンが「ちゃんと言えよ、コラ! お前のベルトは俺のベルトだって、のび太が言っているんで。最高のタイトルマッチをして、勝つのはこの、修斗史上最強のイロモノチャンピオンとなるのび太です。よろしくお願いします」とを締めた。
 一方、迎え撃つ室伏は「正直、こんなイロモノには負けたくないです。ただ内藤選手はプロ戦績無敗のままランキング1位まで上り詰めた誰もが認める最強チャレンジャーだと思うので、そんな内藤選手をきっちりと仕留めて、このフライ級では僕が№1だということを示したい」と冷静に切り替えした。
 この異色対決、果たしてどちらに凱歌が上がるのか…。

修斗 9・27後楽園大会で根津vs石橋の環太平洋フェザー級戦

2014.07.20 Vol.621
 プロフェッショナル修斗の公式戦「SHOOTO GIG TOKYO Vol.17」が19日開催。メーンで行われた環太平洋フェザー級次期挑戦者決定戦で石橋圭太が直撃我聞を1R3分22秒、スリーパーホールドで破った。
 前戦でZST王者の藤原敬典を破り3連勝中の直撃と、現在4連続1R一本勝ちで環太平洋の7位にランクアップした石橋。現在、このクラスで最も勢いのある2人の対戦だったが、石橋の勢いが直撃をのみこんだ。
 ゴング早々に直撃の右フックを交わしてタックルからバックを奪った石橋がロープ伝いに逃げる直撃を離さずバックマウントからパンチ。そしてそのままスリーパーを決め一本勝ちした。

“血が騒ぐ”カードが並んだ『VTJ 5th in OSAKA』

2014.06.20 Vol.620
 今大会は大阪らしい“血が騒ぐ”カードが揃った。  まずはVTJフライ級トーナメントの準決勝2試合「神酒龍一vsシーザー・スクラヴォス」「扇久保博正vsカナ・ハヤット」。対世界を掲げるVTJとしては日本人選手に是が非でも勝利を期待したいところだが、揃って敗退という最悪の事態も考えられるほどの強豪相手。果たして決勝に残るのは…。  そして第3代フェザー級キングオブパンクラシストのタクミと修斗世界ランカーの美木航による「パンクラスvs修斗」、第6代修斗環太平洋ウェルター級チャンピオンの佐々木信治vs岸本泰昭、山本賢治vs中村優作という「修斗vsDEEP」が2試合。団体を背負う戦いはファンの歓声も一段と大きくなる。  また『VTJ 4th』で佐々木憂流迦と真っ向渡り合った地元・大阪の石原夜叉坊が韓国のジョ・ジュンファンと対戦。こちらはド派手な殴り合い必至の好カード。石原はここで勝利を収め、再度、憂流迦に対戦を迫りたいところだ。

【新連載・初回拡大版 格闘家イケメンファイル】Vol.1 駿河の寝技王子 佐々木憂流迦(ささき・うるか)

2014.06.07 Vol.619
 強いヒーローに憧れる男子に人気の格闘家。しかし最近では、強くてカッコイイ格闘家に女性ファンが注目しているとか。そんなイケメン格闘家を紹介する新連載がスタート! 第1回目は、佐々木憂流迦が登場。 「小学生のころからプロレスラーに憧れていて、兄貴と家でずっとプロレスごっこをやっている子どもでした。ベッドとかを壊して、やりすぎだろっていうぐらい(笑)。で、いろいろな格闘技を見ていくうち、五味隆典さんがすっごい好きになって、格闘家になろうと思いました。中学を出たらジムに入ろうかとも思っていたんですが、親が高校ぐらいは出ておけと。だったら、総合に使えるレスリングを学ぼうと思って、レスリングの強豪校に入ったんです。でも今はそれがすごく役立っていますね。アメリカのメジャー団体でもレスラーのチャンピオン出身者が多いですし、そういう意味では良かったなと。自分のスタイルとしては、寝技が得意ですが、今は打撃もすごく向上してきているので、どこでも勝負できるなと思っています。地方大会でもよく優勝をしていたので、ありがたいことにアマチュアの時から注目をしていただいていましたが、自分では話題のほうが先行しているなっていう感覚だったんです。でも今は実力がついてきて、ちょうどいいぐらいだと思っています」  リングネームの憂流迦は、サンスクリット語で“天狗”の意味。 「天狗が好きなんですよ。型がないから。人の形してるのに、空を飛んじゃったり、妖術を使っちゃったりして、腕のひと振りで倒しちゃう(笑)。それぐらい強くなりたいし、天狗のように型のないファイトスタイルを目指しています。おかげで、ファンや周りの方が天狗ゆかりの地に行くと、天狗グッズを買ってきてくれるので、自分の周りは天狗だらけです(笑)」  趣味は天狗グッズ集め? 「いやいや(笑)。漫画と絵を描くことです。試合前はその場の環境や周りの人が毎回違うので、その時の気持ちを留めておくために、なにか描きたくなる。最近は筆が多いかな。美術が好きなので、一人で美術館に行ったりもしますよ。内気なんです(笑)。休みの日には人と会っていることが多いですけど、一人のときはドライブしたり、絵を描いたりして過ごすことが多いですね」  好きな女性のタイプは意外にも(?)清楚系だとか。 「今は彼女いないので。本当です。募集中って書いておいて下さい(笑)。好きなタイプは笑顔が素敵な人で声がいい人。YUIの声とか好きです。ギャルより、黒髪で清楚な感じがタイプ。彼女ができたら浴衣着て一緒にお祭りに行きたいですね。もちろん僕も浴衣着て。格闘技とか?興味ないほうがいいかも。何それ?ぐらいの感じで(笑)」  そんな佐々木の目標は格闘技を多くの人に見てもらうこと。 「夢はスーパースターです。バカっぽいと思ってるでしょ(笑)。俺が昔テレビで見た五味さんは、やっぱスーパースターだったので、あんなふうになりたい。格闘家としてみんなの前でアピールして、格闘技に興味がない人にも知られるようになる。それが自分が思うスーパースターです。格闘技って野蛮なイメージがあるかも知れませんが、選手は一人ひとりプロ意識を持ってやっています。それぞれにドラマがあるし、そういうところに注目してもらえれば。殴る蹴るは非日常ですから、それを楽しんでほしい。自分自身は、やばいファイトを見せたいです。こんなのがあるんだって、見ている人が痺れて動けなくなるような。そんな痺れる試合をしますのでぜひ生で見て下さい」

修斗 室伏が世界フライ級王座獲得 憂流加はZST王者を返り討ち

2014.01.14 Vol.608
 プロフェッショナル修斗の公式戦が13日、東京・後楽園ホールで開催された。メーンでは世界フライ級チャンピオン決定戦が行われ、室伏シンヤが1R3分33秒、スリーパーホールドで猿丸ジュンジを破り、ベルトを獲得した。
 戦績から試合は「極めの室伏vs打撃の猿丸」という図式が予想された。序盤から動きが固い猿丸のパンチに合わせ、しつこくタックルからテイクダウンを狙う室伏。猿丸はテイクダウンするもすぐに立ち上がるが室伏を突き放せない。室伏はバックを取って背中に乗るや、つぶしてグラウンドからスリーパーを狙う。懸命に防御する猿丸を室伏がスリーパーで落として一本勝ちを収めた。
 猿丸は生駒純司、山上幹臣に続く3度目の王座挑戦だったが、悲願のベルトには、またも届かなかった。

インフィニティT優勝の大尊が3・16後楽園で王者・佐々木に挑戦

2013.12.16 Vol.606
 プロフェッショナル修斗の公式戦が15日、新宿フェイスで開催された。この日はウェルター級の「インフィニティトーナメント2013」の決勝が行われ、大尊伸光が西岡攻児を1R2分23秒、KOで破り優勝。来年3月16日の後楽園ホール大会で、佐々木信治が持つ環太平洋同級王座への挑戦権を獲得した。
 得意のタックルからテイクダウンしてポイントを取るというスタイルの西岡は1回戦、準決勝と安定したスタイルで判定勝ちを収め決勝に。対する大尊はこのトーナメントこそ判定勝ちが続いているが、本来はメルヴィン・マヌーフのようなパワーファイトを身上とするファイター。好対照なスタイルに加え、同トーナメントはクラスBの選手を対象としたもので、クラスAの西岡は格上の選手。過去の戦績からも西岡有利とみられていた。しかし大尊はタックルの離れ際に右フックを放ち、失神した西岡に鉄槌を落とし、勝負を決めた。
 リング上で歓喜の雄叫びを上げる大尊の前に現れた現王者の佐々木は「もうちょっと長く(試合を)見たかった。でも大尊選手の一発の凄さを見ることができて良かった。大尊選手は個性が強くて素晴らしい選手。試合も面白い。でも自分も面白い試合をするほうだと思っているので、2人がやるともっと面白い試合になると思います。自分はここできっちり防衛してまだまだ上を目指してます」と語った。
 大尊は「(ベルト)欲しいっすね。佐々木選手の腕十字をアームカールにして、持ち上げてパンプアップしてKOします」とKO宣言した。
 この日は年末恒例の各階級の新人王決定トーナメントの決勝が行われ、フライ級の飛鳥拳、フェザー級の竹中大地、ライト級の渡辺紘司、ウェルター級の川名雄生、バンタム級の征矢貴が優勝した。敢闘賞は渡辺、技能賞は川名、そしてMVPはトーナメント3戦をすべてKO勝ちした征矢に送られた。

6・22『VTJ 2nd』 堀口がKOで石渡との死闘を制する

2013.06.23 Vol.593
 ケージで行われる総合格闘技の大会である『VTJ 2nd』が22日、水道橋のTDCホールで開催された。
 メーンでは修斗の現世界フェザー級王者である堀口恭司とバンタム級キング・オブ・パンクラシストの石渡伸太郎が5分×5Rで対戦。史上初の修斗とパンクラスの現役王者同士の戦いは5R41秒、堀口がKOで勝利を収めた。
 打撃を得意とする両者だけにKO決着は必至。それも早いラウンドでの決着が予想されていた。カード発表の会見ではともにKOでの決着を名言。石渡は5R制での試合に「どちらかが死ねっていうこと」と決意を固めての試合だった。
 試合は1Rゴング早々から動き出す。いきなり飛び込んでのストレートの連打をヒットさせた堀口だが、勢い余ってつんのめったところを石渡がバックに回りチョークスリーパー。あわやの秒殺かと思わせたが、足のロックが甘く、まだ余力のある堀口は動き回り、回転して脱出する。
 スタンドに戻ってからは堀口は軽快なフットワークでケージを広く使い、石渡に的を絞らせない。すきをうかがっては、スピードのあるパンチと飛び込んでのストレートで攻勢に出る。一方、キャリアで上回る石渡は堀口の打撃にカウンターで応酬。距離が縮まったところを組み付いてはテイクダウンを狙う。
 とにかく動きが止まらない両者の攻防。1R終了時点で会場の多くのファンは早めの決着を予想したに違いない。しかし2人は驚異的なスタミナと現役の王者として団体を背負っているというプライドからか、大きなダメージを食らっても絶対に倒れず、勝負はまさかの5Rまで持ち越されることになる。

6・22『VTJ 2nd』に高谷裕之、宇野薫、所英男が参戦

2013.05.27 Vol.592
 6月22日に水道橋のTDCホールで開催される『VTJ 2nd』の記者会見が27日行われ、第2弾のカード発表が行われた。
 第1回大会に続き「JAPAN vs 北米」の対抗戦3試合が組まれ、高谷裕之、宇野薫、所英男の3選手の参戦が参戦する。
 総合の試合は昨年の大晦日以来となる高谷は「攻撃的ないい試合になりそうな相手。ヒジありのルールは久しぶり。いろいろ練習で試してみたい。大晦日にアメリカ人に負けているんで、相手は違うが借りを返すという意識はある」と勝利へのこだわりを見せた。  対戦相手のダニエル・ロメロは高谷と同タイプのガンガン打ち合うファイトスタイル。試合は5分3Rで行われるが、1Rから一瞬たりとも目の離せない試合となる。
 元UFCファイターでもある宇野薫は日本では初めての金網での戦い。  宇野は相手のアンソニー・アヴィラについては「若くて勢いのある厳しい選手。打撃も寝技も得意でバランスがいい」と分析。「(UFCでの)最後の試合では何もさせてもらえないでやられた印象。そこから階級を下げてチャレンジしていて、今のMMAというか金網の中で、どの程度自分ができるのかというところで、挑戦ではないが、いい試合をしたいなという思いが強いかもしれない」と雪辱を誓った。
 昨年末に行われた『VTJ 1st』ではメーンで佐藤ルミナと対戦し、秒殺勝利を飾った所は連続参戦。相手のテイラー・マコーストンは日本でもおなじみのダレン・ウエノヤマの練習パートナーを務めるグラップラー。変則的な動きも取り入れたファイトスタイルで、所とは“手の合う”相手。所は以前、ウエノヤマに勝利しており、テイラーにとってはリベンジの意味合いもある対戦。  所は「今年で36歳。選手としてもあと何試合できるか分からない状況なんですが、その中でも自分でも伸びている、強くなっているという感覚があるので、世界に向けて挑戦したい。1つ階級を下げて、どこまでできるのだろうかということも挑戦だと思っています」と語った。囲み会見でも「北米が主流になっている格闘技界で、挑戦しないと後々後悔するんだろうなって気持ちがある」と“挑戦”という言葉を繰り返した。なお所は今回は130ポンド(59.0kg)契約での試合となる。

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