世界を見つめる、写真の力「世界報道写真展2018」

「環境の部 単写真」 単写真1位ニール・アルドリッジ(南アフリカ)/2017年9月21日(ボツワナ)/麻酔をかけられ目隠しをされた若い白サイ。密猟者たちからの保護のために南アフリカからボツワナのオカバンゴデルタに移され、解放されるのを待っている

 今年で61回目を迎える、世界最大規模のドキュメンタリー、報道写真の展覧会。毎年、前年に撮影された写真を対象に行われる「世界報道写真コンテスト」の応募作の中から十数人からなる国際審査員団によって選ばれた入賞作品が「世界報道写真展」作品として、世界中の約100会場で展示される。

 今回は125の国と地域から4548人のフォトグラファーが参加。7万3044点の応募があり、「現代社会の問題」「一般ニュース」「長期取材」「自然」「人々」「スポーツ」「スポットニュース」「環境」の部の8部門において受賞した、22カ国42人の作品が展示される。

「一般ニュースの部」では、アイルランドの写真家イヴォール・プリケットがイスラム国(ISIS)からのモスル奪還を巡る戦闘に巻き込まれる市民や廃虚と化す街をとらえた作品が受賞。「人々の部」ではイスラム過激派「ボコ・ハラム」の誘拐から逃げだし、自爆用の爆弾から免れた少女たちの姿をオーストラリアの写真家アダム・ファーガソンが撮影した作品が受賞。また「環境の部 単写真」では南アフリカの写真家ニール・アルドリッジが、密猟者から保護される白サイの姿をとらえた写真が受賞した。

世界報道写真展2018
【会場・日時】東京都写真美術館 開催中〜8月5日(日)
【時間】10〜18時(木金は20時。ただし7月19日、20日、26日、27日、8月2日、3日は21時まで ※入館は閉館の30分前まで)
【休】月曜(7/16は開館、翌17日は休館)
【料金】一般800円、学生400円
【問い合わせ】03-3280-0099
【交通】JR恵比寿駅東口より徒歩約7分 恵比寿ガーデンプレイス内
【URL】http://www.asahi.com/event/wpph/