Bunkamura30周年記念 シアターコクーン・オンレパートリー2018 DISCOVER WORLD THEATRE Vol.4『民衆の敵』
2018.11.16
Vol.712
渋谷のBunkamuraが来年で30周年を迎えるのだが、シアターコクーンでは記念公演が上演される。12月から始まるその第1弾が『民衆の敵』。
同作は“近代演劇の父”とも称されるノルウェーの劇作家ヘンリック・イプセンが1882年に発表した作品。日本でも『民衆の敵』『ペール・ギュント』『人形の家』『ヘッダ・ガブラー』など多くの作品が上演されてきたイプセンだが、その中でもこの『民衆の敵』は社会問題を扱った唯一の作品で、当時の社会に一石を投じたもの。作品はその後、アメリカにわたり、アーサー・ミラーによって翻案されブロードウェイでも上演。1978年にはスティーブ・マックイーン製作・主演によって映画化され、世界的に有名な作品となっていく。今回は新たに戯曲を翻訳し新訳で上演する。演出を手掛けるのは、2016年にシアターコクーンで上演された『るつぼ』以来2年ぶりの登場となるジョナサン・マンビィ。
主演のトマス・ストックマンを演じるのは堤真一。マンビィ演出には『るつぼ』に続いての出演となる。