【今日も食べ過ぎ東京グルメ探偵】厨 七代目松五郎(渋谷)

 おいしいものがあると聞けば、調査に行かずにはいられない「東京グルメ探偵」。メタボを気にしつつも食べ過ぎてしまうのがたまにキズ。さて、今日のタレコミは…?

特選 塩すき鍋(4680円/1人前)※写真は2人前

 ワインとすき焼きが人気のお店が夏にぴったりな、さっぱりすき焼きの提供を始めたとのタレコミがあり調査に向かう。

 肉が食べたいとはやる気持ちをおさえまずはビールと「フライドポテト オリエンタル」をオーダー。これはサワークリームとスイートチリソースで味わうタイプのもので、ビールに良くあう。ほっと一息ついたところで肉料理のオーダースタート! 次にオーダーした「和牛のカルパッチョ」は新鮮なもも肉の表面をあぶり、中がレアタイプの牛肉をオリーブオイルとだし醤油でいただく。このちょっと和風な感じが牛肉の優しい甘さによくあって、大変おいしゅうございます。あぶっているといっても、ほぼほぼ生なので、新鮮なうちにパクパク食べるのがおすすめ。「霜降り黒毛牛の炙り寿司」は酢飯に、霜降り肉を乗せて表面を軽く炙っているのだが、お酢の酸味と炙ることによりちょっと脂の落ちた肉のバランスが素晴らしく、霜降りなのに全然脂っぽさを感じない。これなら何個でも食べられそう。そして今宵のお楽しみ、夏限定の「特選 塩すき鍋」が登場!

 もやし、大根、豆腐、ネギ、ごぼう、春雨といった野菜の上に、黒毛和牛のリブロースが、旅館の布団のように幾重にも積み上げられている。さらにその上に、クレソンを山盛りに乗せるのが基本形。最初の一口目はお店の人が作ってくれるので、決して鍋に触るべからず。しばらくして、いい具合にレアな肉を器によそっていただき、山芋、きゅうり、ミョウガといった香味野菜、そして削った出汁氷とともにいただく。スープもまろやかな薄塩味なので、香味野菜のシャキシャキな食感と香り、味がダイレクトに感じられさっぱりといただける。さらにとけた出汁とお肉が絡み非常にいいお味。そのあとは、自由に鍋を楽しむのだが、トリュフオイル、塩、生卵と青唐辛子の香りがさわやかな自家製柚子胡椒など、さまざまな薬味や香りづけの調味料が用意され、いつまでも飽きることなく食べられる。鍋ではあるが、基本のスープのさっぱりさがまさに夏に食べたくなる味。ワインと夏のすき焼きが楽しめる店に認定!

1. 和牛のカルパッチョ(1600円)   2.フライドポテト・オリエンタル(700円)  3.霜降り黒毛牛の炙り寿司(1000円)
厨 七代目松五郎
【住所】渋谷区円山町5-4 フィールA 1F【電話番号】TEL:03-5456-7420【営業時間】月〜土:17〜翌1時/日・祝:17〜23時【定休日】なし