サッカーW杯代表メンバー発表 大久保、青山、斎藤がサプライズ選出

 日本サッカー協会は12日、都内のホテルで会見を開き、サッカーワールドカップ(W杯)ブラジル大会の日本代表23人を発表した。
 会見にはアルベルト・ザッケローニ日本代表監督と日本サッカー協会の原博実・専務理事兼技術委員長(強化担当)が登壇。ザッケローニ監督が23人の名前を読み上げた。
 GK、DFと読み進める中、MFで広島の青山敏弘の名前が読み上げられたところで会見場が一瞬ざわめく。そしてFWの一人目で川崎の大久保嘉人の名前が読み上げられると会見場は大きくどよめいた。
 やはり当初の予想通り、これまで戦ってきたメンバーが主体となったメンバーだったが、長谷部の故障中にボランチとして活躍した細貝萌(ヘルタ)が外れ、成長著しい青山が選出された。またFWでは豊田(鳥栖)、ハーフナー・マイク(フィテッセ)が外れ、ドリブラーの斎藤学が選ばれた。
 昨年12月以来、右ひざを痛め戦列を離れていた長谷部は10日のシャルケ戦で復帰したばかり。内田篤人と吉田麻也はまだ故障中だが、ザッケローニ監督は「14日の初戦まで1カ月あり、3人については代表合流時から(体調面では)100の状態で入れると報告を受けている」と選考に至った経緯を語った。
 日本代表はこの後、5月21日から鹿児島県・指宿でトレーニングキャンプに入り、27日にはキリンチャレンジカップ2014でキプロス代表と戦う。6月にアメリカでコスタリカ代表とザンビア代表と国際親善試合を行い6月7日にブラジルに移動する。
 残り1カ月でどこまでコンディションを整えられ、3試合の実戦でチームとしてのパフォーマンスを上げられるかが大きな課題となる。

〈ブラジルW杯日本代表〉
GK
川島永嗣(スタンダール・リエージュ=ベルギー)
西川周作(浦和レッズ)
権田修一(FC東京)

DF
今野泰幸(ガンバ⼤阪)
伊野波雅彦(ジュビロ磐⽥)
長友佑都(インテル・ミラノ=イタリア)
森重真人(FC東京)
内田篤人(FCシャルケ04=ドイツ)
吉田麻也 (サウサンプトン=イングランド)
酒井宏樹(ハノーファー96=ドイツ)
酒井高徳(VfBシュツットガルト=ドイツ)
MF
遠藤保仁(ガンバ⼤阪)
長谷部部誠 (1.FCニュルンベルク=ドイツ)
青山敏弘(サンフレッチェ広島 )
山口蛍(セレッソ⼤阪 )

FW
大久保嘉人(川崎フロンターレ)
岡崎慎司(1.FSVマインツ05=ドイツ)
本田圭佑 (ACミラン=イタリア)
香川真司(マンチェスター・ユナイテッド=イングランド)
清武弘嗣(1.FCニュルンベルク=ドイツ)
柿谷曜一朗(セレッソ⼤阪)
齋藤学(横浜F・マリノス)
大迫勇也(TSV1860ミュンヘン=ドイツ)