“おしゃれ”で世界が変わるかも!? コンゴのおしゃれ紳士集団“サプール”の魅力

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 陽気な笑顔に、スーツでバッチリ決めたオシャレな紳士たち。彼らは「サプール」と呼ばれる、アフリカ・コンゴのファッショニスタだ。パリ、ロンドン、ニューヨークといったファッション都市から遠く離れたアフリカの地で生きづく、斬新で刺激的、それでいてとてもエレガントなファション文化は近年、アフリカ国外からも注目の的。

 もともとサプールとはコンゴ共和国とコンゴ民主共和国で90年以上継承されるファッション文化。サプールである彼らは、平和を尊び争わず、おしゃれに生きることを身上とし、「エレガントな装いこそ人生のすべて」という生き方を持つ。彼らのセンスの源とは、ファッションに込められた彼らの“粋”とは…?

 西武渋谷店では、そんな知られざるサプールの魅力を紹介する展覧会を開催。50名以上のサプールを沖縄在住の写真家・茶野邦雄氏が撮り下ろした150点を超える写真を展示。そのほとんどが初公開となるので、以前からサプールに注目していた人も必見。本展では“サプールであることのルール”を軸に6つのカテゴリーで会場構成。実は平均月収は3万円という生活や複雑な政治的背景という日常のなかで“正装の日”を設け華やかなオシャレを楽しむ彼らのマインドに始まり、3つの色でスタイリングを完成するというルールやテクニック、ポージングやウオーキング、そしてアクセサリーや小物など、そのスタイルを徹底紹介。「ファッションとは自分らしさを表現すること。無駄な争いで服を汚したりしないのさ!」。サプールたちの粋から、ファッションだけでなく、人生の楽しみ方も学べそう。

『THE SAPEUR −コンゴで出会った世界一おしゃれなジェントルマン−』
【会期】3月29日(火)〜4月10日(日)10〜21時(日・祝は〜20時/最終日は17時まで ※入場は閉場の30分前まで)
【会場】西武渋谷店A館7階 特設会場
【入場料】500円

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