金正男氏暗殺 やはり北朝鮮の組織的犯行か

2017.2.10〜2017.2.23【NEWS HEADLINE】PHOTO OF THE WEEK
マレーシア警察は22日に2回目の会見を開いた(写真:ロイター/アフロ)

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏(45)が13日、マレーシアのクアラルンプール国際空港で殺害された。マレーシア警察は16日までに実行犯とされるベトナム旅券を持ったドアン・ティ・フォン容疑者(28)とインドネシア国籍のシティ・アイシャ容疑者(25)の2人の女を逮捕。17日には殺害に関与した容疑で北朝鮮国籍の男、リ・ジョンチョル容疑者(46)を逮捕した。マレーシア警察は19日、記者会見し、逃走中の男を特定したとして、北朝鮮国籍の容疑者4人の氏名などを公表。

 22日に2度目の会見を開き、在マレーシア北朝鮮大使館の2等書記官と、北朝鮮国営「高麗航空」職員の男2人を重要参考人として出頭を求めたと発表した。平壌に逃亡したとみられる容疑者4人の身柄引き渡しも北朝鮮政府に求めている。

 正男氏殺害の具体的な犯行手口についても説明し、女2人が供述する「いたずら」などではなく、計画的犯行だと断定した。

 北朝鮮側が大規模な犯行グループを組織していた可能性が強まってきた。
 一方、在マレーシア北朝鮮大使館は22日、「(マレーシアは)韓国の主張に味方している」「妄想に基づき捜査している」などと警察を批判する声明を発表した。