声優・朴璐美が語る『シド・ミード展』

“ビジュアル・フューチャリスト”として数多くのクリエイターや作品に影響を与えて来た世界的インダストリアルデザイナーであるシド・ミードの活動歴のなかから150点を展示する原画展『シド・ミード展 PROGRESSIONS TYO 2019』が4月27日から東京・秋葉原の「アーツ千代田3331」で開催される。同展の音声ガイドを『∀ガンダム』で主人公ロラン・セアックの声を担当した声優の朴璐美が担当する。

 ミード氏は一般的には映画『ブレードランナー』、『エイリアン2』、『エリジウム』などのハリウッド映画のプロダクション・デザインで有名なのだが、「機動戦士ガンダム」シリーズの中でも異端とされる『∀ガンダム』のデザインも担当している。

 同作で主人公ロラン・セアックの声を担当したのが朴。その縁で今回、音声ガイドを務めることとなった。収録当日、朴は「未来のリハーサル」というコンセプトで開催される同展の案内人を演じ切った。

 収録後、朴は今回のシド・ミード展について「シド・ミードさんはダ・ヴィンチのような方だったんだと今さらながら知ることができてワクドキしました。富野由悠季監督が私の中のダ・ヴィンチ像だったのですが、また違うベクトルのダ・ヴィンチさんがいらっしゃったんですね。今日は残念ながら画像を見ながら収録することができなかったので、展覧会には私も足を運び、作品をジックリ見ながらいろいろ感じたいと思います。皆さんもきっと“シド・ミードさんが思い描いた通りの未来になっているよ!”と、感じられるのではないでしょうか。ナレーションの随所にシド・ミードさんご自身の言葉が散りばめられているのですが、その言葉一つひとつがとてもグッときます。温かい目で人類を見守っていて、リスペクトしていて、今、とても難しい時代だけれど、それでも人類に希望を抱いていて…なんだかそんな刹那的なものを感じてしまいました。彼の頭の中をのぞき見したいです(笑)」と語った。
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