映画『ディープロジック』に採用された独自制作システムとは?

 映画監督・押井守が「あらゆる意味で身幅を超えた映画です」と絶賛するインディーズ映画『ディープロジック』が公開される。小劇場などで活躍する実力派舞台俳優140名が、劇団の垣根を超えて制作された本作。制作手法も独自の方法が取られていた。
写真左より栗生みな、藤堂瞬

ファンの熱い要望で制作された『ディープロジック』


 映画『ディープロジック』の誕生の発端は、劇団6番シードのプロモーション映像にある。ハリウッド映画の予告編を模したプロモーション映像『日本一カッコイイ劇団PV』を2015年4月に上映したところ、ファンからの「本編が見たい!」という熱い要望に答えて本編制作を決定した。

 しかし、長編映画を作る予算を用意することは難しかったため、4つの短編映画(30〜40分)を『Dプロジェクト』というタイトルで制作。これを有料上映し、そこで得た収益を次の短編映画の予算に充てるという独自の制作方法を確立。そして、制作された4つの短編映画を再編集し2時間の長編映画『ディープロジック』が完成した。

第1弾『トウドウ編・ツチヤ警部編 (2016年8月12〜20日 上映)
第2弾 『UDA 編・ヒグチ君編』(2017年2月10〜25日 上映)
第3弾『オザワ総理編』(2017年8月19〜27日 上映)
最終弾『シーナ編・クリュウ編』(2018年3月30〜4月8日 上映)

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