木村“フィリップ”ミノル「自分の魅力を最大限出してKO勝ちしたい」 【11・24 K-1】

右ストレートを打ち抜く木村

「本当に狙いすましたら1R、秒殺で終わってしまうような試合」


 そのひとつ前の試合。クルーズ・ブリッグス戦では「相手が倒れた時にスローモーションに見えた」とも話していたのだが「倒す前から狙いは定まっていたし、癖も試合の時には見抜いていた。そういう意味では他のアスリートでいうゾーンに入っていたと思う。だから倒れた時にスローモーションに見えたのかと思う。ゾーンに入っていると、すべてが自分中心に動いているという感覚があって。対戦相手が攻撃的であっても特に圧力も感じないし、自分の好きなようにできるという感覚がリングの中で出てくる。ブリッグス戦の時はその感覚が強かった。そういう試合になる時は練習の時からゾーンに近いような緊張感であったり、そういうきつさの中でやるからこそ試合の時もそれに持ち込めるので、練習の段階から調子がいいと感じていた。だから練習の時のようにセコンドの声も聞こえるし、リラックスして戦えるという感じ。今回はその冷静さにプラス情熱的なものも今まで以上。どう試合でミックスされるか楽しみ」などと話した。

 対戦相手となったバルディノッチはK-1 WORLD MAX 2009、2010世界王者のジョルジオ・ペトロシアンとも交流があり、ファイトスタイルも似た選手。木村は「ペトロシアンを筆頭にイタリア人は強い。ムエタイもできるしボクシングもできる。ムエタイだけではない強さがヨーロッパ勢にはあると思う。その点では警戒している」と話しつつも「負けることはない。本当に狙いすましたら1R、秒殺で終わってしまうような試合だと思うが、2R3Rとやって見せ場を作ってKOするのもいいのかなと思っている。ただそれは相手がいることだし強い相手なのでなんともいえないが、自分の魅力を最大限出してKO勝ちしたい」とKO勝ちを宣言した。