高校生が描くコンテンツ文化の未来。「誰にでも開かれたプラットフォームを」

Arealのアイデアを語る荒井さん
マッシュアップに夢中になった中学生時代

Arealが目指すのは、マッシュアップに対応したコンテンツコミュニティープラットフォームの構築。なんだか難しそうなものだが、一体どのようなものだろう。

荒井さん「僕は中学二年生からネットの素材を使って動画を作ったりしていました。自分のやりたい事に打ち込める大切な時間だったんですが、YouTubeに動画を作って上げても、著作権などの問題で“やっぱりやめようかな”と思ってしまったんです。インターネット上では“オープンプラットフォーム”といって、開発者が作ったサービスを自由に使える土壌がいっぱいあるんですけど、映像や音楽に関してはそういったものが少ない。そういうところに疑問を感じたのがきっかけです。」

初めてのビジネスプランコンテスト

過去10年間の二次表現物の動画数は、「音楽系マッシュアップ」や「歌ってみた」など100万件。決して小さな市場ではない。それを試そうと、昨年9月には東京都が主催する18歳以下のビジネスプランコンテスト「Brush up for Launch U18」に参加した。初出場にも関わらず、優秀なチームに贈られるA賞を8チームで唯一受賞。自分たちのアイデアに自信をつけた。

荒井さん「2日間の中で、“顧客が定まっていない”とか基礎の部分を見直すように言われました。2日目には1分間のピッチがあって大変だったのですが、そういったアドバイスのおかげで、自分たちが何をやろうとしているのかを理解して話すことができました。」