川村壱馬(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)あこがれのLAで向き合った、等身大の自分 



理想の“川村壱馬”を演じているところもある。
目標に向かっている途中の自分もまた等身大。
全部が自分なんだよなって。


 川村壱馬の魅力と圧倒的な存在感がぐんぐん増している。THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのボーカリスト、近年は俳優としても活動の場が広がっている。

 飛躍の年となった昨年に引き続き、2020年もTHE RAMPAGEの全国ツアーで、グループ名通りに“暴れまわる”計画だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2月末から立ち止まらざるを得ない状況にある。

「いろいろ深く考えさせられる期間が続いています。何をっていえば、……何者なんだ感、ですよね。外に出られず、ずっと家に引きこもって、できることが極限まで限られている状況のなかで、自分は何もできないって歯がゆさや不甲斐なさを感じているのに気づいて。……自分は何者なんだ、と。アーティストだとか表現者だといって、それを誇りと思ってやってきたけど、結局自分では何もできないじゃんって。当たり前ですけど、見てくれる人がいないと成り立たないんだなって。そういう部分で、改めての感謝じゃないけど、ひとりでは何者でもないんだって、気を引き締めさせられました」

 そんななか、6月23日に「人生をかけた」という初めてのフォトエッセイ集『SINCERE』を上梓する。

念願のフォトエッセイ集



 フォトエッセイ集を出すことは念願だったという。企画が動き出してから約2年、「いつかフォトエッセイを出したい」と思ったのはさらにそこから1~2年遡るという。「だから念願という感じで、うれしい気持ちでいっぱい」と言う川村は笑顔だ。

「特にきっかけがあったというよりも、いろんなタイミングだったと思います。THE RAMPAGEはメンバーが16人と人数が多いので、デビュー前から、それぞれが埋もれちゃうと感じる部分があって。自分自身もそうですが、メンバー個人個人の中身を知っていただくことで、グループで発信したいことがより伝わるのかな、アーティストとして発信することの説得力もより大きくなるんじゃないか、と思ったこともありました。そんなことを考えていた時に、臣さん(三代目 J SOUL BROTHERSの登坂広臣)や岩さん(EXILE / 三代目 J SOUL BROTHERSの岩田剛典)がフォトエッセイを出されたのを見て、素敵だなって」

 2年をかけて制作した本作は「エッセイの内容も写真の内容も自分の表現したかったことにすごく近いというか、納得のいく作品」と胸を張る。