カメラがとらえた葛藤そして平手友梨奈との絆!欅坂46 インタビュー



カメラがとらえた葛藤そして平手友梨奈との絆


 そんな欅坂46の軌跡を収めた初のドキュメンタリー製作の知らせを聞いたときは…。

菅井「ついに欅坂46もドキュメンタリー映画を作っていただけるんだな、ありがたいなという気持ちがありつつ、これまであまり裏側を見せてこなかったグループでもあったので、ファンの皆さんにどう受け取っていただけるのか少し不安で、今もドキドキしています。自分たちが思っている姿と、周りから見られている姿とのギャップを感じることもあるので、この映画で舞台裏の姿をお見せすることで、どう変わるのかなと」

 本作には、これまで本人たちが表舞台で見せなかった、欅坂46の葛藤も描かれている。

小池「ずっと、ステージに立つ者として裏側の部分は見せてはいけないところでもあるのかなと思っていて、ステージに立つときも舞台裏での気持ちを悟られないよう舞台上に立ってきたところもありました。確かに、どう受け止められるか不安はあるのですが、今回のドキュメンタリー映画によって、欅坂46に対して新たな見方をしてもらえるかもしれないし、いろんな誤解や憶測を解くことにもなるかもしれないと、楽しみにしています」

小林「ファンの方はパフォーマンスをしている私たちしか知らないわけで、そのとき誰がどんな気持ちで舞台に立っていたか、知りたい部分でもあると思います。それを伝えられる映画になっていたらいいなと思いますし、それを知ってまた私たちを好きになってくれたら」

原田「やっぱり、活動していく中で、自分たち自身もドキドキ、ヒヤヒヤしながら挑んでいたものもあるんです。ライブや歌番組などで、いつも同じパフォーマンスで100%できたかというと、そうではなかったと思うんです。常にみんなが100%のパフォーマンスをするのが難しいことは分かっているけど、自分たちが披露する作品がどんな形で人前に出るか分からないし、それを自分たち自身で見るのも怖かった。そんな思いで立ってきたステージの舞台裏も見られるとなると不安な気持ちはあります。でも私としては、どう受け取ってもらえるのかも楽しみです」

渡邉「今まで見せてきた部分と、これから新しく知る部分を見て、より応援してくださったらすごくうれしいですね」

守屋「欅坂46はこれまでどんな状況も楽曲で覆してきたグループですし、今回、映画でも衝撃を与えられるんじゃないかなと楽しみにしています」

 カメラは“絶対的センター”平手友梨奈の存在、そして不在を乗り越えようとする彼女たちに肉薄。そして彼女たちの平手への思いも改めて明らかになっていく。

菅井「平手は最初からずっと、作品に対するまっすぐな姿勢、純粋にいいものを届けたいという姿勢を持ち続けていました。平手は、自分がどういう状況であれ常に彼女なりに精一杯やってきたと思います。貪欲に、びっくりするくらい妥協せず作品作りをする姿勢は本当に尊敬しているし、これからも彼女が教えてくれたことを大切にしていきたいと思っています。本当に、あんな人にはなかなか出会えないんじゃないかな」

渡邉「作品作りに妥協しない姿もそうだけど、周りの人が気づかない視点から物事を見ているなというのはすごく感じていて、そこも尊敬する部分でした」

原田「とくに表現力に関してはもう何も言えない。すごいのひと言に尽きるというか。それに、実はすごく周りのことを見ていてくれる人なんです。私にも“戻ってきてくれてありがとう、楽屋が明るくなったよ”って言ってくれました。言われるとうれしいなと思う言葉をそっとかけてくれたり、メンバーを気遣ってくれるんです」

小池「パフォーマンスでいつも見ていた後ろ姿が本当にかっこよくて。ずっと、私もこうならなきゃと思っていました。自分のことよりもメンバーのことを見てくれていて、全員を集めてグループのことを話し合ってくれたり、平手自身が思っていることを話してくれたり。ときには厳しいことも言ってくれたし、気持ちが前に向けないメンバーがいれば、そっと話しかけて寄り添ってくれた。私にもよく声をかけてくれて、ご飯に連れて行ってくれました」

守屋「私にはできないクリエイティブな発想力や表現力だったり、いろんなものを学んだと思います。とくに、パフォーマンスのとき、私はすぐ斜め後ろから彼女を見ていたことが多いので、踊っているときの見せ方とか表情の作り方など、一つひとつに学ぶことが多かったです」

小林「一緒に話していたりすると、やっぱり一番に考えているのがグループのことなんだなと感じることが多かった。グループがこれからどうなっていくのかとか、どうしたらより良くなっていくのかとか、平手はいつもすごく考えていました。大きなところを目指していて、このグループで一緒にそういうことを叶えていきたいと思ってくれているのがすごくうれしかったし、それに応えたいとも思っていました。自分を奮い立たせてくれたのは平手の存在だなと思います」