【インタビュー】ジェーン・スー、新刊で悩める女性にエール「悶々と悩むのもその人にとって必要な時間」

 等身大かつ独自の視点で同世代の女性から圧倒的な支持を得るコラムニストのジェーン・スーさん。雑誌「Oggi」の人気連載を書籍化した最新刊『女のお悩み動物園』(小学館)では、「王子様の登場を待ちわびるラクダ」から「美しくしなやかに群れるイルカ」まで、悩んでいる人のタイプを16種類の動物に分類して実践的なアドバイスをまとめている。日々、自身のもとに寄せられる〈悩みごと〉への向き合い方とは?
新刊『女のお悩み動物園』(小学館)について語るコラムニストのジェーン・スーさん(撮影:堀田真央人)
 パーソナリティーを務めるラジオ番組の人生相談も人気のジェーン・スーさん。悩める人を動物になぞらえた理由は?

「連載当初は女性の『あるある』エピソードを動物にたとえたコラムで、途中からお悩み相談になりました。紆余曲折ありつつ5年が経ち、本にしましょうという段階で改めて読み直してみると、相談の内容と動物が呼応していることに気づいたんです。そこで、あるあるで紹介した動物を16種類に厳選し、過去の相談を振り分けていきました」

 印象に残るのが、どんな相談者にも寄り添う言葉をかけ、そこからさまざまな視点を提供しながら答える姿勢だ。

「自分がめちゃくちゃヘコんだ時、たとえば大失敗したとか否定されたとか、こんなに自分の価値がゼロだと思うこともあるまいという状態をよく覚えておいて、そういう時にどういう言葉を投げかけられたら心が休まるかな、ということは想像するようにしています。

 通常の状態で聞く話と、めちゃくちゃヘコんでいる時では、同じ言葉をかけられても受け取り方が全然違うと思うんですよ。めちゃくちゃヘコんでいる時はものすごく傷ついたり、よりドツボにハマったりする。せっかく悩みを開示してくれたのにそうしてしまうのは申し訳ないので、そこは気をつけています」

 各章の冒頭で描かれる動物の生態は、自分を客観視する材料にもなる。

「どこかに回答を寄せたほうが面白いなと思って動物の生態を調べ始めたんですけど、ヒョウを調べていくとこれって本当に女の人みたいだなとか、『ヤマアラシのジレンマ』という言葉があることが分かって、自分たちにもあてはまる内容だと『おっ、うれしい』と思ったり。ただ、諸説あってどんどん新しいことが見つかるので、校正で専門家に見てもらったり、本当にこれで正しいのかは常に気にしながら書いていました」
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