[インタビュー]岩田剛典 想像を超える展開が待ち受ける衝撃の話題作『名も無き世界のエンドロール』

 岩田剛典×新田真剣佑が表裏一体のバディを演じる注目作『名も無き世界のエンドロール』がいよいよ公開。主演は『AI崩壊』『新解釈・三國志』と話題作への出演が途切れない俳優・岩田剛典。俳優としての躍進はもちろん、昨年は三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEがグループ誕生から10年を迎えるなどアーティスト活動も充実。そんな岩田が2021年を迎えて語る、表現者としての現在地とは。
岩田剛典(撮影・堀田真央人、ヘアメイク・下川真矢(BERYL)、スタイリスト・桶谷 梨乃(W))

想像を超える展開が待ち受ける衝撃の話題作


「僕も、最初に原作を読んだときは衝撃を受けました。こういうトリックのある本はワクワクしますし、先の読めない展開の映画も大好きなので、この作品に参加できるのがとても楽しみでした」

 2021年、最初の主演映画『名も無き世界のエンドロール』での役作りを笑顔で振り返った岩田剛典。同作は、衝撃のラストで話題を呼んだ行成薫の同名ベストセラーを原作に、『ストロベリーナイト』、『累―かさね―』の佐藤祐市監督が豪華俳優陣をそろえて描くサスペンス・エンターテイメント。

 友達思いのキダ、いたずら好きなマコト(新田真剣佑)、寂しがりやのヨッチ(山田杏奈)。子供のころに出会い、互いに支え合いながら成長した3人だったが、20歳のとき、突然ヨッチは2人の元からいなくなってしまう。その後、キダは闇の交渉屋、マコトは敏腕実業家となり、裏と表、別々の世界でそれぞれのし上がり、住む世界の違う女性にプロポーズを決行する。しかし、それは日本中を巻き込む“ある壮大な計画”だった…!

 岩田が演じるのは、裏社会で生きる男キダ。ときに危険な仕事も冷酷にこなす一方で、大切な仲間のマコトとヨッチを思い続ける、哀愁ただよう主人公だ。

「キダは、少しだけマコトより強い…というか我慢体質なんですよね(笑)。痛みやストレスに耐性があった。だから、生きる意味を見つけられなくても今日を生きていける。逆に言うと、死ねない人、かもしれません。一方、マコトはキダよりも繊細で純粋で、3人の世界が崩れたときにそこで時が止まってしまった。ある意味、そこで人生を終わらせたんだと思います。でも、大抵の人がキダと同じようにグレーに生きることを選ぶと思うし、そういう意味でも人間らしい人物だと思いました」

 本作では、無邪気な高校生から裏社会で生きる闇の交渉屋へと変貌したキダを見事に表現。

「まさかまた高校生役をやるとは思いませんでした。できればやりたくなかったんですけどね(笑)。僕が高校生をやっていたら、見る人が気になってストーリーが頭に入ってこなくなるんじゃないかと、それが心配で(笑)。でもまっけんと山田さんが高校生時代を演じているのに、僕だけ若い俳優さんにやってもらうのは変なので、やらざるを得なかったんです。でもやっぱり、振れ幅がある役は面白いですし、1つの作品の中でそのギャップを表現できるのは楽しい。キダの変貌は、別人格になるくらいの気持ちで演じていました」

 現代パートでは映像全体の色味もややダークになり、ささやかでも輝いていた彼らの世界が大きく変わってしまったことが伝わってくる。その中で、ときにピストルを手にするなどまるでノワール映画の主人公のようなキダの姿が印象的。

「セリフが無く、表情だけで語らなければならないシーンなどはノワール映画のようで好きでした。日本でピストルを撃つ役となると刑事か犯人くらいだと思いますが、思えば僕は刑事役をやったことがなかったので今回、経験できてよかったです(笑)」
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