【インタビュー】まるりとりゅうが「ライブでしか知れない2人を見せたい」 5月からツアー

 


ライブでは「そこでしか知れない2人を見せたい」


 普段はインスタライブで音楽を届けているが、5月からはツアーライブ『まるりとりゅうがのへや#9』を行う。


MaRuRi「もともと、インスタライブから飛び出してきた実際の私たちを、ファンの皆様に確かめてもらうために始まったライブです。小箱のライブハウスを回るアットホームなイベントで、いつものインスタライブみたいに、リクエストをもらって即興の曲を作ったりしています」


Ryuga「即興をライブでやる時は、いつもヒヤヒヤ。歌詞をMaRuRiが考えて、そこに僕がついていくんですけど……たまにものすごい渡し方をしてくる時もある。どうやってふくらませるの? みたいな」


MaRuRi「一生Aメロ、みたいなね(笑)。でもなんの打ち合わせもなく、私が好き勝手歌っても、Ryugaは絶対ついてきてくれるんです。あうんの呼吸というか……だからたまにすごい名曲が生まれるよね」


Ryuga「僕は8割失敗でしょって思ってますけどね(笑)」


 今回からライブの内容がガラリと変わる予定だそう。そこには、2人のアーティストとしてのプライドがあった。


Ryuga「ずっとインスタライブを使って、無料で音楽を届けてきましたが、SNSのフォロワーを増やすことは目的じゃない。アーティストとして生きていくことが目的なんです。生ライブでは、インスタライブでは見られない僕たちを知ってほしいから構成を変えることにしました」


MaRuRi「インスタライブでふざけてる私たちも嘘ではないけど、ライブではやっぱりアーティストとしての本気を見せたい。インスタライブではコメントでの交流だけど、ライブは唯一、みんなと声で交流できる場所だと思っているから。ライブはやっぱり大切です」


 最後に、2人にとって「音楽とは何か」を聞いてみた。


MaRuRi「私は落ち込んでいる時に音楽を聞くんです。私にとって、音楽は光。私たちはファンのみんなと距離が近いから、お悩みをDMで相談される時もある。直接答えることはできないけど、代わりに私たちの曲で、その子の気持ちを照らしてあげたいなって思います」


Ryuga「僕も悲しい時に音楽を聞くんですけど、悲しい音楽を聞くんです。自分の気持ちを分かってほしいから。悲しい曲でハッピーな気持ちにはならないけど、相談相手として共感してくれたり、気持ちを後押ししてくれることはある。音楽を聞くと、1人じゃないんだって思えることがあるんです。誰かの気持ちを分かってあげる存在として、音楽を作っていきたい。図らずも、僕らの切ない曲を聞いて救われた、勇気が出たって言ってくれる人たちがたくさんいて。音楽って、聞く人それぞれの形で消化されていくものなんです」


(取材と文・ミクニシオリ)