演劇の可能性を広げる実験的な新プロジェクト ワタナベエンターテインメント Diverse Theater『物理学者たち』

ワタナベエンターテインメント Diverse Theater『物理学者たち』

「Diverse Theater」というのはワタナベエンターテインメントが立ち上げた、さまざまなクリエーター、プロデューサーとのコラボレーションにより、演劇の可能性を広げる実験的な新プロジェクト。その第一弾となる今回はオフィスコットーネの綿貫凜氏とタッグを組む。

 今回はスイスを代表する劇作・小説家・推理作家のフリードリヒ・デュレンマットの代表作の一つである『物理学者たち』をノゾエ征爾の上演台本・演出により上演する。

 物語の舞台は、サナトリウム「桜の園」の精神病棟。そこには「物理学者」の3人の患者が入所していた。そのサナトリウムで、ある日看護婦が絞殺される。犯人は通称“アインシュタイン”を名乗る患者で、院長は放射性物質が彼らの脳を変質させた結果、常軌を逸した行動を起こさせたのではないかと疑う。 しかしさらなる殺人事件が起き、事態は思わぬ方向へ動いていった。

 第二次世界大戦での甚大な原爆被害も記憶に新しく、ベルリンの壁建設や水爆ツァーリ・ボンバの爆発実験など、世界情勢が緊迫した 1961年に執筆された本作では「科学技術」そして「核」をめぐって渦巻く人間の倫理と欲望が描かれる。

ワタナベエンターテインメント Diverse Theater『物理学者たち』
【日時】9月19日(日)~26日(日)(開演は19日18時、20日15時、21日14時/19時、22・26日14時、23・25日14時/18時、24日19時。開場は開演30分前、当日券は開演45分前)
【会場】本多劇場(下北沢)
【料金】全席指定 一般7800 円/プレビュー(19日18時)6000円/U20(20歳以下・平日限定)4000 円
【問い合わせ】ワタナベエンターテインメント 舞台制作室(TEL:03-5410-1885=平日11~18時 〔HP〕https://physicists.westage.jp/
【作】フリードリヒ・デュレンマット
【上演台本・演出】ノゾエ征爾
【出演】草刈民代、温水洋一、入江雅人、中山祐一朗、坪倉由幸(我が家)、吉本菜穂子、瀬戸さおり、川上友里、竹口龍茶、花戸祐介、鈴木真之介、ノゾエ征爾