関口メンディーと小森隼が語る“俳優”への思い 「誰も見たことがないGENERATIONS」映画『昨日より赤く明日より青く』

 GENERATIONS from EXILE TRIBE全員参加! 作詞家・小竹正人の詞の世界観をもとに、映像・詩・音楽を融合。LDHアーティストによる楽曲を気鋭の映画監督6名がショートフィルム化する「CINEMA FIGHTERS project」第4弾。6本のうち、新城毅彦監督作『真夜中のひとりたち』主演の関口メンディーと、久保茂昭監督作『水のない海』主演の小森隼が語る、誰も見たことがない映画の中のGENERATIONSとは? 

撮影・小黒冴夏 ヘアメイク:十島成美(JYUNESU)、スタイリスト:吉田ケイスケ 

GENERATIONS「メンバーも見たことない」表情を見せる!?

 GENERATIONS from EXILE TRIBEのメンバーたちも、主演・主題歌を務めた本作の感想で大いに盛り上がったとのこと。

関口メンディー(以下:関口)「それぞれの作品がまったく違った個性を持っていて、本当に印象的な作品ばかりだと思います。僕、隼の『水のない海』もすごく好きなんです。ああいう近未来っぽい感じとか好きで」

小森隼(以下:小森)「ありがとうございます、うれしいです!」

関口「隼のキスシーンは、ちょっとムズムズしたけど(笑)」

小森「ダイレクトなキスシーンではないというところがまたいいですよね(笑)。メンディーさんのヒゲは、全部メイクでつけているんですよね(笑)?」

関口「そんなワケないでしょ(笑)。同時期に他の撮影もいろいろとあったんですけど、本作の撮影は2〜3日で集中して撮ったので、その間、できる限り伸ばしてみたらあんな感じになりました(笑)」

 約1年の期間をかけて6本の作品を撮影していったという。

小森「一番最後に撮影したのが僕の作品だったのですが、最初の人の撮影から僕の撮影まで1年くらいかな。その間、皆の作品がどんどん出来上がっていくのを話で聞いていて、けっこうプレッシャーも感じつつ、楽しみに自分の撮影に臨ませていただきました。本当にその1年くらいは、メンバーの間で本作の話がずっと出ていた印象です」

 数十分のショートフィルムとはいえ、それぞれ気鋭の監督とメンバーがタッグを組んだ6本は完成度も熱量も圧倒的。

関口「どの作品でも主演のメンバーがみんな“こんな表情見たことない”という姿を見せているんです。例えば(片寄)涼太の『COYOTE』は、人種や男女のボーダー間で起こるすれ違いが描かれていて、とても考えさせられる作品。とくに最後のほうで涼太が演じる主人公が大激怒するシーンがあるんですが、こんな片寄涼太は見たことがないと、メンバーである僕自身も驚いた迫真の表情を見せています」

小森「本当に、全部の作品がそうですよね」

『BLUE BIRD』主演の佐野玲於は髪を青く染め、不器用ながら弟思いの兄を熱演。『言えない二人』主演の白濱亜嵐は“言いたいこと”をなかなか伝えられない心のもどかしさを繊細に表現。『怪談 満月蛤坂』主演の中務裕太はなんと“妊娠”姿に挑み、『COYOTE』主演の片寄涼太は英語のセリフを交えつつ周囲と気持ちがすれ違っていく主人公をリアルに体現した。

関口「ファンの方もビックリする表情がたくさんあって、新鮮に感じられるのではないかなと思います」

 そしてもちろん、この2人も主演作で新たな表情を見せる。関口が主演する新城毅彦監督作『真夜中のひとりたち』は、ひょんなことから出会った男女が連れだって東京の街を歩きながら、つかの間、孤独を共有する一夜の物語。関口が演じるのは、ごく普通に常識的な大人であり、ごく普通に喜怒哀楽を持ち、そして多くの人と同じように、心に密かな痛みを抱えながらも、ごく普通の日常を生きている青年・青木。

関口「青木をどう演じるかについては、新城監督にも相談させていただきましたし、小竹さんにも直接、どんな感じで演じていけばいいでしょうねと伺ってみたのですが、とにかく“普通で”と言われました。僕はこれまでコミカルな役どころが多かったのですが、今回はコミカルさをそぎ落として普通に演じてほしい、と。今回は、自分が想像できるかぎりの“普通”を演じてみました」

小森「その“普通”がとても素敵だと思いました。メンディーさんって、マスコット的な魅力があるじゃないですか(笑)。メンディーさんを見るとみんなが楽しくなるというか、いるだけで場が明るくなるというか。でも今回は、そういう一面を封印した“俳優・関口メンディー”を見させていただいたと思います」

関口「でも、自分自身では“演じきった”という手ごたえがあまり無くて(笑)。コミカルな芝居だと、そのキャラクターになり切って、どれだけ思い切り表現できるか問われるので、自分の中でも“演じた感”があるんですけど、今回はとにかく普通でいたので、自分のなかで、芝居を演じたという感覚がそこまで得られていなくて」

小森「でも、その普通さが本当に自然で、だからこそ登場人物たちのもどかしさやさみしさ、痛みといった心の機微が、伝わってきたと思いますよ」

関口「ありがとうございます(笑)。僕はもともと芝居がすごく好きで。事務所に入ってからもずっと、アーティストとしての活動を軸にしつつ、将来は芝居もできたら、と考えていました。でも、自分に合う役ってあまり無いよな…と、勝手にそう思い込んでいたんです。気づけば世の中、けっこう多様化が進んでいて、僕がごく普通の会社員を演じても受け入れてもらえる世の中になっている。そういう意味でも、可能性はどんどん広がっていると感じますし、何事もあまり自分で決めつけずに、いろいろな役に挑戦したいと思いました」

 一方の小森が主演する久保茂昭監督作『水のない海』は、人工知能音声アシスタントのOSがフードデリバリーサービスに搭載されている、少し未来の物語。小森が演じる青年・ユキオは、人と関わることが苦手な配達員。ところがある日の配達で、中国人留学生ジェニの痴話げんかに遭遇。関わり合いを避けようとするユキオだが、OSのサポートのせいで、いつしか言葉の通じないジェニのトラブルに巻き込まれていく…。

小森「久保監督は、デビューしたころから僕らのMVも撮ってくださっていた方で、僕らがデビュー前にEXILEさんのMV撮影に参加させていただいていた時期を含めると、10年以上前からお世話になってきた方なんです。おかげで、作品についてはプロットの段階から久保監督としっかりお話させていただくことができました。実は、最初に久保監督がプロットをAとBの2本持ってきて、“どっちがやりたい?”と聞いてくださったんです。僕が“Aをやりたいです”と言うと監督も“俺もAが撮りたいと思ってた”と。最初から意気投合していましたし、物語の方向性や登場人物の背景といったイメージも合致していたので、撮影はとてもやりやすかったです」

 中でも久保監督と小森が強く意識していたのが…。

「普段の“小森隼”ではない姿を撮りたい、ということでした。そもそも、僕がこのプロットを選んだ理由は、笑顔がまったくない主人公だったからです。普段の僕は、わりとヘラヘラしているタイプのキャラですが(笑)、本作では、どこまで笑顔を見せずに表現するかというチャレンジをさせていただきました。僕の中では、こういう自分もありだなと、新しい自分を肯定できる作品にもなったので満足しています」

関口「すごいハマっていたと思います。それこそ、新たな隼の一面を見た感じがしました」

小森「実は普段も、僕は心を閉ざしたうえで笑っているので、今回の主人公はとてもナチュラルに演じられたと思います(笑)」

関口「え、心を閉ざしていたんだ(笑)」

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