<インタビュー>小栗旬「“新しい”鎌倉時代になっている」新大河ドラマ『鎌倉殿の13人』

NHK提供

かっこいい去り際「うらやましい」

  もちろん武将たちの勇ましい姿も期待できそうだ。昨年7月に静岡ロケから届いたリポートで、小栗は「今回が一番戦っている」とコメントしていた。

「挙兵して初めての戦さでは全然戦えなかった彼が、石橋山の戦いでの敗戦もあったりしながら、徐々に戦さ慣れしていきます。それ以降の源平合戦、特に義経が入ってきてからは、義時もがっつり戦場に出ているわけではないので、義時がすごく戦ったのは最初の挙兵あたり。自分の見せ場としては源平合戦のある場面、馬で走りながら2回弓矢を打つところです。ずっと練習してきたことが出せたので見てほしいですね(笑)」

 義時は武士の頂点へと昇りつめていく。それゆえに、ほかの登場人物を「うらやましい」と思うところもあるという。

「今回の三谷さんの脚本は去っていく方の正義がものすごく格好良く描かれているので、うらやましいなと思ってみています。去っていく人たちの美学みたいなものがすごく格好いい。僕は最後まで去らないじゃないですか。散り行く人たちの散り際をいいいなあと思って見ています」 

 さて、初回の放送が迫ってきた。期待も高まる。

「三谷(幸喜)さんの脚本がものすごく面白い着眼点になっているので、また新しい鎌倉時代になっていると思います。鎌倉時代が好きな方も、あまりこの時代を知らないという人たちも、見ていただいてどんなふうに感じるのか聞いてみたいですね」と、小栗。

 2022年は鎌倉時代のファンがぐんと増えることは間違いなさそうだ。

 『鎌倉殿の13人』は1月9日にスタート。毎週日曜、NHK総合で20時から、BSプレミアム・BS4Kで18時から放送。再放送(土曜13時5分~)もある。初回は15分拡大で放送する。

 

(TOKYO HEADLINE・酒井紫野)

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