世紀の対決がついに実現。武尊の「完全決着の無制限延長ラウンド」希望に那須川は「そこまでもっていかなければいい」

ついに対戦が決まった那須川天心(左)と武尊

2022年6月についに対戦決定

 K-1 WORLD GPスーパーフェザー級王者の武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)とRISE世界フェザー級王者の那須川天心(TARGET/Cygames)の対戦が来年6月についに実現することとなった。

 2人は12月24日、RIZINの榊原信行CEOとともに会見に臨み、冒頭、榊原氏が「天心と武尊、この2人が2022年6月に戦うことが正式に決まりました。日本の格闘技史、世界の格闘技史においても、ここまでファンに求められ、希望され、実現してほしいと強く願われたカード。僕は格闘技界に関わらせていただいた人生の中で見たことがない。夢のカードと言うと安っぽくなるが、世紀の一戦。まさにザ・マッチが実現することになったことを正式に発表させていただきます」と発表した。

 武尊は「やっと試合が決まってうれしく思います。この試合は5~6年前から対戦が熱望されていた試合ですが、いろいろな事情で試合がなかなか決まらなくて、僕も天心選手もお互いに苦しい思いをしていたと思うが、この試合が決まったことで、格闘技界だけじゃなく、日本や世界のスポーツ界が盛り上がっていく試合になっていくと思う。この試合が実現するところは中立なリングじゃないといけないとずっと言ってきたんですが、その中立なリングで試合をすることで、団体の垣根を越え、昔の格闘技界のように団体関係なく強い選手同士がやりあって、盛り上がる夢のある舞台にしたいと思っている。そのためにこの試合がこのタイミングで実現することが一番意味があることかなと思っている。僕がこの5~6年、いろいろなことを言われたときに、それでも離れずに付いてきてくれたファンの人たちや応援してくれる人たちだったり、K-1の後輩だったり、いろいろな人の気持ちを背負って、僕はこの試合に挑もうと思っている。すべての気持ちを背負ってこの試合、必ず勝ちます」と挨拶。

 これを受け那須川も「クリスマスイブにこういう発表ができてうれしく思う。ファンからしてみれば待望していたことだと思うので、最高のクリスマスプレゼントを皆さんにお渡しできたのではと思っている。今回の試合は僕もずっと昔からやりたかった試合ですし。なかなか団体間のいろいろな事情があってできないということが続いたんですが、ようやくこういう中立な舞台で試合ができることをうれしく思います。そして。本来、僕は4月でキックボクシングを引退するはずだったんですが、この試合のために6月に引退を延ばしてやるということに関して、格闘技が好きな人からしてみたらうれしい事なんだと思うんですが、僕だけを応援してくれた方とかには“なんだよ”と思う方もいると思うし、いろいろなボクシングの関係者とかにも申し訳ないなという気持ちもあるんですが、僕の最後のけじめとしてこの試合を行って、勝って、キックボクシングを引退しようと思っているんで、この試合でしっかりと出し切りたいと思います」と挨拶した。

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