新宿御苑で「いちごマルシェ」始まる 国産イチゴ発祥の地

 

 新宿御苑で、イチゴのスイーツや食べ比べを楽しむイベント「新宿御苑いちごマルシェ」が12日スタートした。
 
 会場には栃木産の「とちおとめ」を始め、長崎産の「ゆめのか」、愛媛県産の「紅い雫」、新潟の「越後姫」など各地の自慢のイチゴが集結。イチゴを販売するブースでは、それぞれの品種について質問したり、「甘い品種は?」「そのまま食べる場合に一番おいしいのはどれ?」といったやりとりが聞こえ、飛ぶように売れていた。

 そのほかにも、規格外のイチゴを活用したサステナブルな「いちごクリームたい焼き」や「いちごミルク」などの販売も。早咲きの桜を愛でながら、イチゴを味わう人たちの姿も見られた。

左から、高橋メアリージュン、近藤しづか

 本イベントは、モデルで女優の高橋メアリージュン、近藤しづかが取り組むアップサイクスマルシェ「Under The Tree」との併催。イチゴのほかにも、葉もの野菜やニンジンなど規格外野菜の販売も行われており、多くの来場者が足を止めていた。ヨガのレッスンなども行われ盛況だった。

 新宿御苑は、1898年に国産イチゴ第一号となる品種「福羽(ふくば)いちご」が初めて育成された場所。「福羽いちご」は、新宿御苑の農学博士であった福羽逸人が、フランスの品種である「ゼネラル・シャンジー」から検出した。当時は皇室献上用とされ、「御苑イチゴ」や「御料イチゴ」と呼ばれて、門外不出だったが、大正時代になって促成栽培用の高級品種として全国に普及したという。「福羽いちご」は現在も、新宿御苑内の大温室のバックヤードで育てられているが、この日は会場の一角にも登場していた。

 

髙橋メアリージュンもイチオシの規格外のイチゴを使ったサステナブルなたい焼き。中にはイチゴのクリーム。いちごミルクに使われいるイチゴも規格外でごろごろと入っている。

  13日まで。両日とも、9~15時。飲食は有料。新宿御苑の入場料が別途必要。

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