ジョン・カビラと宇垣美里が語るアカデミー賞授賞式の感動エピソード&珍事件! 日本映画受賞も「確実」と太鼓判!?

世界最高峰の映画の祭典「第94回アカデミー賞授賞式」がいよいよ3月27日(日本時間28日)、ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催。そのもようを独占生中継するWOWOW「生中継!第94回アカデミー賞授賞式」で案内役を務めるのは昨年に続き、映画をこよなく愛するこの2人、ジョン・カビラと宇垣美里。今年の見どころ、そして幼少期からのハリウッド映画愛を2人が語る!

撮影・蔦野裕 ヘアメイク・岡田知子(TRON management)スタイリスト・小川末久

宇垣美里&ジョン・カビラが選ぶ今年のアカデミー賞注目ポイントベスト3!

 もともと大の映画好きであり、同番組の案内役を務める以前から毎年アカデミー賞を楽しみにしてきたという2人。今年は特にどんなポイントに注目しているのか “見どころベスト3”を聞いてみると…。

宇垣美里(以下:宇垣)「まずはやっぱり、日本の濱口竜介監督作『ドライブ・マイ・カー』がどこまで行くか。3部門にノミネートされているうち、国際長編映画賞は確実ではないかと思うのですが、そうなると脚色賞は、監督賞は…と期待が増していきます。日本の私たちにとっては、より感情移入して見守ることができるのではないでしょうか」

ジョン・カビラ(以下:カビラ)「僕も同じです。監督賞では日本人3人目のノミネート、脚色賞は日本人初。僕は、絶対に受賞すると読んでいます…どの賞とは言いませんが(笑)。ぜひライブ放送で受賞の瞬間を目撃してほしいです。ニュース速報ではなく!」

 いずれを受賞しても歴史的受賞。その瞬間を見守った体験は一生の思い出になるはず。

宇垣「2つ目は、アカデミー賞の華やかさが復活してきているという点です。昨年はコロナ禍に合わせた授賞式になりましたが、今年は引き続き感染対策をしながらも、ショービズ界の底力を感じられる催しになるようなので、あの華やかできらめく世界がどう表現されるのか楽しみです」

カビラ「授賞式が再びドルビー・シアターに戻り、さらに今年は名物の司会も復活(今年はレジーナ・ホール、エイミー・シューマー、ワンダ・サイクスという女性コメディアン3名が司会を務める)。アカデミー賞の司会によるオープニングトークは毎回練りに練られていて、第88回(2016年)の司会を務めたクリス・ロックは、ロスのコメディークラブで密かにリハーサルまでして臨んだそうです。ここ数年は司会を置かない形で進行していましたが、今年は久しぶりに司会の名物トークを楽しめそうです。また、ビヨンセやビリー・アイリッシュといったビッグアーティストによる歌曲賞ステージも楽しみですね」

宇垣「授賞式前に鑑賞できる作品が格段に多いのも今年のポイントですよね。それはつまり配信系作品の力がすごいということでもあると思うのですが第91回(2019年)で『ROMA/ローマ』がとれなかった作品賞という牙城を『パワー・オブ・ザ・ドッグ』が崩すのか否か、その行方も気になります。日本で授賞式前に劇場公開されている作品も多いので、配信系と合わせて実際に見てから予想を立てるのもおすすめです」

カビラ「見どころベスト3ほぼ同じです(笑)。僕は、この時期になるとアカデミー賞関連の海外メディアの情報もチェックしているのですが、アメリカではメディアから映画ファンまで、いろいろなアカデミー賞関連サイトがあって社会の注目度がいかに高いかを感じます。アカデミー賞の受賞予想だけをしているメディアなどもあるんです」

宇垣「面白そう! やっぱりみんな気になるんですね」

カビラ「そういう情報を見ると自分の予想もつい引っ張られますけど(笑)。でも僕はやっぱり“史上初”や“歴史的”ネタが大好きなので、そういった作品の受賞にも期待しています。今年であれば、歌曲賞で初ノミネートされたビヨンセや、日本映画初の脚色賞の行方、3年連続でアジア映画が作品賞にノミネートされたなかで日本映画が『パラサイト 半地下の家族』に続く快挙を達成するのか…歴史が変わる瞬間を皆さんと共有できるのが楽しみです」

宇垣「実は私も毎回、自分なりに予想を立てています。終わった後に当たった、外れたと確認するのが好きで(笑)。イギリスのアカデミー賞やゴールデン・グローブ賞、批評家賞などいろいろな映画賞の総決算として結果が出る場であり、世界で一番楽しい映画賞だと思うので、予想するのも一番楽しいです」

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