アニメもアイドルも知らないアラフォーのおっさんに楽しめるのか!? Snow Man主演『映画 おそ松さん』を観てきた!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

 こんにちは、黒田勇樹です。

 最近はSHOWROOMでやってる「黒田勇樹のオルタナティブTV!」の配信にあけくれているように見えた僕、黒田ですが久々に演劇をやります。

 6月28日に開幕する、三栄町 LIVE×黒田勇樹プロデュース vol.12 『黒田薔薇少女地獄』(仮題) で脚本と演出を担当することになりました。オーディションもやりますので、我こそはと思う方はぜひ! 

 では今週も始めましょう。

黒田勇樹

“くん”時代のアニメは、小学校低学年ごろ毎日の様にやっている再放送で楽しく観ていて「最近、リメイクしてまた流行ってるらしいな」ぐらいに思っていた『おそ松さん』。

 なんと、今を時めくジャニーズのSnow Manで…実写映画化!?

「映画となれば…俺の土俵だぜ!」と、今年40才になる筆者は、無謀にも公開直後劇場に飛び込んできました。あまりの女子の多さに怖気づきつつ、場になじもうとタピオカドリンクを片手にスクリーンへ。

「アイドル映画」は、大きく2パターンに分かれる傾向があって「ナニ作っても客が入るから適当に作った感満載の駄作」or「お金が集まるから最新鋭のクリエイターが集まって出来ちゃう傑作」。

 さて、今回はどっちだと思いながら作品が始まると…いきなりメタギャグとシモネタのオンパレード。

「駄作の方か…!」

 メタギャグというのは、デッドプールの様な、現実世界に語りかけちゃうような作り方。

「実写でやるのキビしい」とか「髪型一緒なだけで6つ子は無理あるだろ」とか、どんどんキャラクターに言わせちゃう。

 一見、悪手なんだけど作り手側から見ると「嘘は前半で吐ききる」という王道のセオリーに沿っていて、後半で急に設定足して「実はこうでした」と、やるよりよっぽど見やすい。

 まぁ、このセオリーすら最終的には悪用されるんですが……。

 シモネタは…まぁ、観てみて……。

「アニメはこのノリがウケてたっぽいからいいけど、これ、アイドルファンは大丈夫なのか…」とか、思いながら見ていると始まる“これでもか!”という、映画パロディ。

 決して「すげぇ上手い」とは言えないけど、各キャラクターというか、出演者が色々なジャンルの映画のパロディをすることで“良さ”を発揮。
そう見せる構成に作ったのは、素直に“巧い”と、思いました。

 なんというか「今後が楽しみな子を沢山見つけられたし、応援したくなった」というだけで、この映画は完全に勝ち筋に乗ったんだと思います。
十四松とトド松は、特に俳優としての今後が楽しみ。

 クソニートを主役にし“駄作”をウリにした原作を忠実に再現するという、ウルトラC的にクリエイティブな“傑作”へとハイブリットさせていた制作陣に拍手です。

 アラフォーのおっさんとしての感想は「俺しか笑ってない映画パロが多くて恥ずかしかった」のと、トト子役の髙橋ひかるちゃんの美脚が出てくるだけでずっと満足してしまって悔しかったです。

 映画おそ松さん、映画に対しての既成概念を吹っ飛ばして観ると、非常に有意義な2時間1800円の体験ができる作品でした。

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黒田勇樹(くろだ・ゆうき)
1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として舞台やドラマ、映画、CMなどで活躍。
主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともにTBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にて日本アカデミー賞新人男優賞やキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパーメディアフリーター」と名乗り、ネットを中心に活動を始めるが2014年に「俳優復帰」を宣言し、小劇場を中心に精力的に活動を再開。
2016年に監督映画「恐怖!セミ男」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映。
現在は、映画やドラマ監督、舞台の脚本演出など幅広く活動中。

公式サイト:黒田運送(株)
Twitterアカウント:@yuukikuroda23
SHOWROOM:【黒田勇樹】オルタナティブTV