亀田誠治が語る“誰ひとり取り残さない、人と地球に優しい”都市型フェス「日比谷音楽祭2022」

“フリーで誰もが参加できる、ボーダーレスな音楽祭”をコンセプトに、2019年から開催されている「日比谷音楽祭」。今年も日比谷公園をメイン会場に、6月3日(金)〜5日(日)の3日間にわたり開催される。昨年は新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の影響で無観客&オンライン生配信での開催となったが、今年は“有”観客&オンライン生配信でのハイブリッド開催となる。意気込みを実行委員長の亀田誠治に聞いた。

6月3日〜5日に開催される「日比谷音楽祭2022」実行委員長の亀田誠治(「日比谷音楽祭2021」より)

一人ひとり心安らげる場所と最高の音楽を届けたい

「2020年はコロナ禍で中止。2021年は何があっても開催できるよう、リアルとオンライン、両方の準備を進めてきました」という亀田。少しずつ感染拡大が弱まり、「これはリアル開催+αとしてのオンライン配信になるかも」と期待していたが、直前で緊急事態宣言の延長が発令。開催日にかかってしまった。

「実はメイン会場の野音(日比谷公園大音楽堂)だけは、定員の半分に制限すれば開催できたんです。しかし野音以外にも公園内にも、隣の東京ミッドタウン日比谷にもステージがあって、それらが使えないのに野音だけが特別というのは“誰も排除せず皆で作っていく音楽祭”の主旨と異なるんじゃないかと。そこで断腸の思いで、お客様を入れない“無観客”生配信での実施を決断しました」

 リアルで直接音楽に触れられないのは、観客、アーティスト双方にとって残念なことだったが、蓋を開けてみれば2日間で15万人の視聴者数、51万回以上の総再生回数という驚異的な数字を叩き出した。

「配信でも最高の音を届けたい。ピンチはチャンスとばかり、技術スタッフも一生懸命頑張ってくれました。その結果素晴らしい数字を出すことができたので、今回は自信を持ってのハイブリッド開催となったわけです」

すべて無料で親子孫三世代で楽しめる

 この日比谷音楽祭は、“親子孫三世代誰もが楽しめる”をうたい文句にしている。とはいえジャンルが細分化され、趣味嗜好も異なりがちな音楽イベントでそれを実現するのは簡単ではない。どのような工夫を行っているのか。

「まず、大前提としてさまざまな世代とジャンルから素晴らしいアーティストを集めています。そして、僕、亀田誠治のキュレーションで世代を超えたコラボレーションを数多く企画しています。以前も石川さゆりさんと布袋寅泰さんのコラボが話題となりましたが、今年もあっと驚く組み合わせを用意していますので、楽しみにしていてください」

 さらに、演奏体験などができるワークショップが充実しているのも、この音楽祭の特徴だ。

「音楽をより好きになってもらうには、聴くだけでなく、実際に自分で歌ったり演奏したりする楽しさを“体感”することが大事です。今回、配信で『武亀セッションワークショップ』というのをやるんですが、これは松任谷由実さんなどの楽曲を手掛けている音楽プロデューサーの武部聡志さんと僕、亀田誠治が、一般の方の歌唱に合わせて伴奏するというもの。トップアーティストと向き合ってきた一流のプロの伴奏で歌うのってホント気持ちいいんですよ。その経験はこれからの人生で絶対に役立つと思う。あと、楽器を演奏すると、少しずつ上手くなっていく自分を実感できて、自己肯定感が高まっていく。極論ですが、そういうことで他者や社会とよいバランス、関係を築き上げることにつながっていくと思うんです」

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