フェザー級の松嶋こよみがホン・ジュニョンとの死闘制し準決勝進出【ROAD TO UFC】

 アジア全域からMMAのトップアスリートが一堂に会し、UFCとの契約をかけてトーナメントで対戦する「ROAD TO UFC」が6月9日、シンガポール・インドア・スタジアムからスタートした。

 今回のROAD TO UFCではフライ級、バンタム級、フェザー級、ライト級の4階級に、それぞれ8名の選手が出場。9、10の2日間にわたり各階級の1回戦が行われる。1回戦は4エピソードに分かれ、それぞれトーナメント戦と非トーナメント戦1試合が行われる。

死闘を制した松嶋(左)(©Zuffa LLC/UFC)

ともに試合後、疲労困憊の激戦

 この日行われたエピソード2のフェザー級では松嶋こよみ(パンクラスイズム横浜)がホン・ジュニョン(韓国)と対戦し、2-1の判定で勝利を収めた。。

 1R、松嶋はスイッチから左インロー。ジュニョンはプレッシャーをかけ右ミドル、右インロー。松嶋は前に出てヒザ蹴りも滑って倒れジュニョンが上を取りかけるが松嶋はすぐに下から足を取って押し込んでいく。ジュニョンが足を抜いてスタンドの攻防に。松嶋は左ハイ、左ミドル。そして左フックをヒット。ジュニョンは右インロー、右ミドル。そして右ストレート。松嶋も左ストレートを返す。ジュニョンの右ローをキャッチしバックを取る。スタンドバックからサイドに回り飛びヒザを顔面にヒット。効かされ腰が落ちたジュニョン。スタンドの打撃の攻防でともに手を出し合うが、終了間際にも松嶋はタックルからテイクダウン。立ち上がり際の松嶋のパンチに嫌がり逃げるジュニョン。

 2R、松嶋は右カーフもジュニョンの右オーバーハンドをもらい効かされるが、すぐにタックルでテイクダウンに成功。ダメージを回復しつつ立ち際にヒザを顔面に連打。スタンドでの打撃の攻防からタックルでテイクダウン。ジュニョンがケージを背に立ち、スタンドに戻ると松嶋は左ストレートをヒット。そして組み付いてテイクダウン。ジュニョンが立ち上がるとすぐにまたタックルからテイクダウン。スタンドに戻り、終了間際、パンチで前に出た際にまた足が滑ったか、ジュニョンがバックを取りかけるがすぐに上を取り返す松嶋。

 3R、松嶋は左右のロー。疲れの見えるジュニョンに松嶋は飛びヒザ。ジュニョンは右カーフ。松嶋はパンチからタックルにいくがテイクダウンはできず。松嶋も疲労が見える。松嶋はパンチから足をかけてテイクダウンを狙うが、逆に下に。しかしすぐに上を取り返すが攻撃が続かず、スタンドに。松嶋は組み付くと払い腰でテイクダウン。サイドポジションを取る。ジュニョンは動いて亀になると松嶋はバックをキープ。立ち上がるジュニョンだが松嶋は崩し、完全にコントロール。最後はバックからパウンドを打ち込んだところで終了のブザー。

 死力を尽くして戦った2人は疲労困憊。ジュニョンはケージに寄りかかり座り込んだ。

 判定は1人目が28-29でジュニョンも残る2人が30-27で2-1で松嶋が勝利を収めた。

 試合後のインタビューでは「ギリギリ勝てたと思ったんですが、ジュンヨン選手がすごく強くて、いい試合になったと思う。まさしくコリアンゾンビの弟子だなと思いました。いつかあそこにたどりつけるように頑張ります。(レスリングをかなり使ったが?)もっと僕のいい打撃の距離で戦いたかったんですけど、相手のプレッシャーが強かったので、こういう展開になりました」と語った。

 ライト級では欠場となったアイリヤ・ムラトベク(中国)に代わりジェカ・サラギ(インドネシア)が参戦し、パワン・マーン・シン(インド)と対戦。サラギが3Rに右バックブローでTKO勝ちを収めた。フライ級ではチウ・ラン(中国)とウォーレン・デル・ロサリオ(フィリピン)が対戦し、3-0の判定でランが勝利を収めた。バンタム級はキム・ミヌ(韓国)vs シャオ・ロン(中国)の一戦が行われる予定だったがシャオ・ロンの欠場で中止となった。

1 2>>>
佐々木&岡谷&イルシオンがクリス&本多&正田を破り、KO-D6人タッグV3「次の挑戦者、誰も来なかったな。俺たちがフォーエバー・チャンプだ!」【DDT】
HARASHIMAがKO-D無差別級王者・樋口和貞との最初で最後の前哨戦で絶好調ぶりアピール【DDT】
秋山準&佐藤大地がKO-Dタッグ王座前哨戦で勝利。EXTREME王座戦控えたTo-yと佐藤光留はエクストリームな戦いに発展【DDT】
荒井優希が前哨戦でプリプリ王者・瑞希から直接勝利を挙げ、王座奪取宣言「ベルトを持つ景色が鮮明になったので、この勢いで獲りたい」【TJPW】
引退3日前の長谷川美子が悲願のシングル王座を初戴冠「これを背負って引退して、家に持ち帰って引きこもります」と永久保持宣言【TJPW】
階級アップ初戦の那須川龍心「王者の花岡選手に挑めるように圧倒的に勝ちたい」、ランク1位の政所仁「僕がいる以上はそれより上には絶対いけない」【RISE】