西京春馬が2年10カ月ぶりに復帰「自分のスタイルは曲げずにいく」【K-1】

(©K-1)

9・11「よこはまつり」で森坂陸と対戦

「K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~よこはまつり~」(9月11日、神奈川・横浜アリーナ)の第3弾カード発表会見が8月3日、都内で開催された。元Krushフェザー級王者の西京春馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)が約2年10カ月ぶりに復帰することが発表された。-58kg契約で森坂陸(エスジム)と対戦する。

 西京は2015年にK-1甲子園で優勝。2017年10月に王者・小澤海斗を破り、Krushフェザー級王座を獲得。2018年6月には「第2代K-1代フェザー級王座決定トーナメント」に出場し決勝に進出するも、決勝では試合中に足を負傷し、村越優汰に無念のTKO負け。2019年11月に行われた「第3代フェザー級王座決定トーナメント」では1回戦でアーサー・メイヤーと対戦し先制のダウンを奪うも、試合中に左足骨折のアクシデントに見舞われ、またも無念のTKO負けを喫した。このケガで長期戦線離脱を余儀なくされたものの、今大会でついに復活を果たす。

 森坂は2020年に行われた「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」で決勝に進出も新美貴士に敗れ、王座獲得はならず。その後、K-1で軍司泰斗、斗麗といった強豪相手に連敗を喫するも今年はKrushで竹内将生、亀本勇翔を相手に2連勝。横浜出身ということもあり、かねてから希望していた「よこはまつり」への参戦がついに決まった。

 西京は「お久しぶりです。約3年ぶりの試合になりました。ずっと声はかけていただいていたんですが、体は治っても心が追いつかずということで。ようやく試合をしたいと心から思うようになりました。声をかけていただいたのが骨折をした横浜アリーナだったので、これも運命かと思い、出させていただくことになりました。以前よりパワーアップした姿を見せられると思う」と挨拶。そして「ケガをしてどん底に落ちた時に支えてくれた家族と応援してくれた方々にまず喜んでもらいたいなと思い、また戦おうと思いました。二つ目は自分の目標だったK-1のベルトにまだ手が届いていなかったので、夢だったK-1王者になりたいと思い今回出場を決めました」と復帰に至った心境を語った。

 復帰までの道のりについては「ケガの完治に丸1年かかった。歩く練習からスタートして“こんな状況じゃ復帰もできないな”とメンタルもやられて1年半くらいは格闘技に携わっていなかった。それからちょっとずつ弟の試合の前に一緒に練習しだしたりして。最近になってジムに行って練習するようになって、スタミナは落ちていたが、パワーとスピード、テクニックは自分でもびっくりしたがあまり落ちていなかったので、また試合をやってみたいなと思って練習をし始めた」などと明かした。現在のコンディションについては「思い切り蹴っても大丈夫」という。そして「僕が試合をしていない期間にK-1の採点基準もいろいろ変わったみたいだが、そこはあまり気にしていない。自分のスタイルは曲げずにいこうと思う」と語った。

 対する森坂は「よこはまつりは1回目からずっと出たいと発信していて今まで出られなかったので今回、夢がかなって素直にうれしい。出られることだけに満足しているわけではなくて、勝たないと意味がない。今回勝って、タイトルにつなげたい」と初のよこはまつり出場に腕を撫した。西京については「復帰戦ということなので気合が入っていると思う。けがを乗り越えてきた選手はすごく強くなっていると思っている。僕の場合は眼窩底骨折だったんですが、あれからメンタル的に強くなったと思う。こうやって大ケガと3年間戦ってきて復帰されるということなので、さらに強くなっているんじゃないかと思っているので油断できないというか。誰もが自分が負けると思っていると思うが、絶対に番狂わせしてやるという気持ちでいっぱい。負ける気はさらさらない」などと語った。

「K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~よこはまつり~」(9月11日、神奈川・横浜アリーナ)
〈8月3日発表のカード〉
◆スーパーファイト/-56kg契約/3分3R・延長1R
金子晃大(日本/K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)vs ジョーダン・スウィントン(イギリス/Look Borai)

◆スーパーファイト/K-1スーパー・ヘビー級/3分3R・延長1R
シナ・カリミアン(イラン/POWER OF DREAM)vs 実方宏介(日本/真樹ジムAICHI)

◆K-1スーパー・ウェルター級/3分3R・延長1R
アビラル・ヒマラヤン・チーター(ネパール/志村道場)vs ジョムトーン・ストライカージム(タイ/ストライカージム)

◆tvk開局50周年記念試合/-58kg契約/3分3R・延長1R
西京春馬(日本/K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)vs 森坂陸(日本/エスジム)

〈既報のカード〉
◆スーパーファイト/K-1スーパー・ウェルター級/3分3R・延長1R
和島大海(日本/月心会チーム侍)vs メレティス・カコウバヴァス(ギリシャ/Kritikos camp)

◆スーパーファイト/K-1スーパー・ライト級/3分3R・延長1R
林健太(日本/FLYSKY GYM)vs 小嶋瑠久(日本/PURGE TOKYO)

◆-56kg契約/3分3R・延長1R
玖村将史(日本/K-1ジム五反田チームキングス)vs コンペット・シットサラワットスア(タイ/Sitsarawatser Gym)

◆-75kg契約/3分3R・延長1R
松倉信太郎(日本/team VASILEUS)vs 神保克哉(日本/K-1ジム目黒TEAM TIGER)

◆K-1スーパー・ライト級/3分3R・延長1R
不可思(日本/クロスポイント吉祥寺)vs 大野祐志郎(日本/ALL-WIN team 華王州)

◆K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント・一回戦(1)/3分3R・延長1R]
大岩龍矢(日本/K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)vs アダム・ブアフフ(モロッコ/Team Fight Center One)

◆K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント・一回戦(2)/3分3R・延長1R]
レオナ・ペタス(日本/THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO)vs アヤブ・セギリ(スペイン/Kaizen Fight Club Burriana)

◆K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント・一回戦(3)/3分3R・延長1R]
朝久裕貴(日本/朝久道場)vs ナックロップ・フェアテックス(タイ/Fairtex Gym)

◆K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント・一回戦(4)/3分3R・延長1R]
横山朋哉(日本/リーブルロア)vs スタウロス・エグザコスティディス(ギリシャ/Nasos/Mejiro Gym)

◆K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント・準決勝(1)/3分3R・延長1R]
一回戦(1)勝者 vs 一回戦(2)勝者

◆K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント・準決勝(2)/3分3R・延長1R]
一回戦(3)勝者 vs 一回戦(4)勝者

◆K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント・決勝戦/3分3R・延長1R]
準決勝(1)勝者 vs 準決勝(2)勝者

◆K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント・リザーブファイト/3分3R・延長1R
山本直樹(日本/K-1ジム五反田チームキングス)vs 西元也史(日本/K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)

◆K-1 WORLD GPスーパー・ライト級タイトルマッチ/3分3R・延長1R]
大和哲也(王者/日本/大和ジム)vs 佐々木大蔵(挑戦者/日本/K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)