夜の水族館で生き物の「死」と「その先」を考える サンシャイン水族館「終わりは始まり展」

 秋が深まるにつれ、夜が長く感じられるようになってきた。豊島区東池袋のサンシャイン水族館にて、秋の夜長を過ごすのにぴったりな夜間特別営業「終わりは始まり展~生き物たちの終焉~」がスタート。生き物たちの「死」と「その先」を考える展示を体験した。

サンシャイン水族館の夜間特別営業「終わりは始まり展〜生き物たちの終焉〜」

 2019年から2021年にかけ、生き物たちの性にスポットを当てた夜のサンシャイン水族館「性いっぱい展」を開催してきた同館。今回は性と同様、取り上げられることの少ない生き物たちの「死」と「その先」をコンセプトに、同館で展示する生き物たちの死や環境問題によって発生する生き物たちの死、また絶滅危惧種に関する解説パネルを設置して展開する。

 入り口を入ると、動物たちが天に昇っていく様子が描かれた「終わりは始まり展」のキービジュアルが登場。館内には同イベントをイメージしたオリジナルBGMが流れ、順路を進むにつれて希望を持って力強く生き抜くような曲調に変化する。

 1階では個別の生き物たちの「死」について、2階では種としての「死」、つまり絶滅危惧種について、屋外エリアのマリンガーデンでは人が関わることによって起こる「死」について扱っており、会場でQRコードを読み込むとより詳しい解説を読むことができる。

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