DA PUMPのTOMOとYORIが語る「渋谷とダンス」 ストリートダンスの祭典「Shibuya StreetDance Week 2022」でアンバサダー

左から、YORI、TOMO

 国内最大級のストリートダンスの祭典『Shibuya StreetDance Week 2022』が23日、渋谷・代々木公園で開催される。今年で8年目を迎えるこのイベントだが、コロナ禍で昨年、一昨年とオンラインのみで行われ、今年は3年ぶりとなるリアルイベントとオンラインプログラムの配信とで開催される。子どもからシニア、ダンスが気になる人から第一線で活躍するダンサーまでダンス好きが集まる。そのアンバサダーを、ダンス&ヴォーカルグループのDA PUMPのTOMOとYORIが務める。アーティストとして活動する前から渋谷で踊ってきた2人。イベントについて、そして渋谷とダンス、そして渋谷で踊ることについて聞いた。

アンバサダー就任は「自然の流れだったかも」

ーー『Shibuya StreetDance Week 2022』(以下、SSDW)は国内最大級のストリートダンスの祭典。ストリートダンスへの注目が高まる中で、2015年にスタートし、過去7年間でのべ11万人以上が参加、オンラインで約10万ビューを獲得する人気イベントへと成長してきました。お二人がそのアンバサダーを務めますが、まずはアンバサダー就任が決まったときの感想を教えてください。

YORI:SSDWについては、メンバーのKENZO、三浦大知君もアンバサダーをやられていたので以前から知っていました。それ以外でも渋谷とダンス、文化とをつなげるイベントとしてチェックもしてたので、アンバサダーとして関われることをすごくうれしく思いました。イベントの顔になるわけですし、そんなところにピックアップしてもらえたのは本当に光栄だなと思います。

TOMO:渋谷でダンスを結構やってきましたし渋谷への思いは強いです。このイベントを仕切っているのも昔からのダンス仲間だったりもしますから、このイベントに関わることになったのも自然な流れだったのかもと思います、特別なことじゃなくて。

――さまざまな人にストリートダンスに触れ、楽しんでもらうことを目的としたイベントで、次世代のルーキーの育成や発掘を目的にした高校生対抗ストリートダンス選手権「SSDW CONTEST」、キッズのダンススタジオや学生ダンスサークル、ゲストダンサーによる「RAINBOW STAGE」、プロダンサーが教える「ONLINE WORKSHOP」などコンテンツが目白押し。それぞれ注目しているものはありますか?

YORI:「SSDW CONTEST」と、一般もプロも参加できるダンスバトル「BATTLE PARK」ですね。もともと僕自身がコンテストやバトルに出るようなグループをやっていたので、そういうものに対して反応してしまう、燃えてしまうし……ちょっと出たい。ただ、アンバサダーですしそれはないだろうけど(笑)。

ダンスを見るのが好きな人、ダンスするのが好きな人、「Shibuya StreetDance Week」にはダンスのもとにさまざまな人が集まる

TOMO:僕は「CHILL OUT SPACE」ですね……

YORI:そうだと思った! TOMOくんはめちゃくちゃ多才で、ダンスだけじゃなくて、トラックも作るし、エアブラシもやっちゃうし、ヒップホップ文化をひとりでやっちゃう人なんですよ。

TOMO:ダンスもそうですが、音楽、アートが混ざり合うスペースで、キッズ、シニア、親子連れも世代を問わず楽しめるという参加型プログラムなんです。DJ TIMEにはダンサーや振り付けで活躍してるYO-SHINくん、マライア・キャリーやウィル・スミスといった名だたるアーティストと共演してきたELITE FORCEのBrooklyn Terryが出て……これはヤバい。どういう曲をかけるのか気になりますし、Terryがこういった空間でDJをするってどうなっちゃうんだろうってすごく楽しみです。

YORI:ここで楽しむ人はTOMOくんみたいな人が多いんだろうなあ(笑)。

TOMO:「気軽に参加できる」って書いてあるんで、何かやっちゃうかもしれない!

――DA PUMPの楽曲「Lean Back ~俺たちのキーワード~」がSSDWのテーマソングになっていて、この曲でみんなで踊ろうという「DANCE WITH music」というプログラムもありますね。

YORI:この曲はTOMOくんが全プロデュースして作ったんですよ!振り付け、ファッション……なぜ僕がこれを話してるんだ(笑)?

―― TOMOさん、お願いします。

TOMO:(笑)。この曲はアルバムの収録曲で、ダンス先行の曲を作りたいと思って作った曲なんです。ダンスのある楽曲を作る場合、まず楽曲があって、それに合わせて振り付けを作りましょうというのが一般的ですが、それを逆にしたかった。まず先にやりたい動きがあって、この曲の場合は寄りかかるような動きなんですけど、それをするために楽曲をつけていく、タイトルもそれにしちゃおうみたいな発想です

――歌詞が先行する詞先、曲が先にある曲先なんて言い方がありますが、ダンス先というか振り付け先の曲。

TOMO:この作戦ってアメリカではよくあることなんです。『U.S.A.』でやったシュートダンスもそうで、そういう作り方をしてみよう、と。僕が作ったトラックを一緒にやってるプロデューサーとブラッシュアップして、歌詞はm.c.A・Tさんに頼みました。もともとDA PUMP のライブでみんなで踊ることを目標に作ってた曲でもあるので、このイベントにもぴったりですね。

YORI:それに僕が上乗せするのであれば……このダンス先行の振り付けで楽曲を作るって、結構渋谷系の人が使うんですよね。この曲は元祖渋谷系のスタイルでできた曲っていうわけでもあるなって、今、TOMOくんの話を聞いてて思った。渋谷系の人じゃなかったら、その発想はないよ。

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