現代劇と時代劇のハイブリッド!『身代わり忠臣蔵』は、予想を超えた凄い映画だった!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

 こんにちは、黒田勇樹です。

 まだ2月なのに、急に暖かくなってます。先ほどタンクトップで歩いている方を見かけましたが、さすがにそれはどうなんだろうと思う今日このごろです。

 ずっと告知させていただいている三栄町LIVE×黒田勇樹プロデュースvol.∞「四谷三丁目diary~オフレコなしの無修正コメンタリー2024~」の開幕が近づいてきました。ご興味のある方はぜひ。

 では今週も始めましょう。

黒田勇樹

 時代を超えて愛され続ける復讐劇「忠臣蔵」、なんなら昔から歌舞伎などのお芝居、今でも毎年年末に映画やドラマになっている印象で「新しい描き方なんて出来るの?」って題材なのですが…あった!!

 吉良上野介の見た目そっくりな弟が、その身代わりになるという奇想天外なストーリーなのですが“視点”が、素晴らしい。
 基本的に忠臣蔵と言えば、四十七士が正義、吉良が悪、で描かれることが多いのですが、この作品は“身代わり”という第三者の視点を中心に描くことで、歴史に残る大事件の見え方が、全く変わってくる。

 史実がしっかりとわかるストーリー構成を、現代的なコメディの演出で見せていく流れがお見事でした。ラストのアクションとか、王道の立ち回りから、今話題のあのスポーツの大パロディで「やりやがったな!」と、叫びそうになりました。

 よく聞いていると、エレキギターやシンセサイザーなどの現代的な楽器のBGMと、笛や太鼓の古典的な和楽器のBGMの使い分けのバランスも素晴らしい。

 で、そのバランスの中心にいるのが主演のムロツヨシさん。名優で傑作に沢山出演されているのですが、説明しようとすると「勇者ヨシヒコのアレやってた人〜」とか言われがちで、筆者の中では「上手いのに代表作に恵まれない和製ブラピみたいな俳優さん」と、思っていたのですが、今作はコメディパートからシリアス、兄と弟の2役も含め軽やかに演じ分けていて、ムロさんのスペックがフル稼働されてました。

 この人がいなかったら、あの「現代風だけどちゃんと時代劇」は、実現しなかったんじゃないかと思います。
「ムロツヨシといったら身代わり忠臣蔵」と、言われるような映画になって欲しい。単純に面白いので、できるだけ大勢の人に観ていただきたい1作でした。

 推しは、寛一郎さん演じる清水一学です。ああ、まだまだ書きたいことがいっぱいあるけど、ここから先は劇場で! オススメです!

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黒田勇樹(くろだ・ゆうき)
1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として舞台やドラマ、映画、CMなどで活躍。
主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともにTBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にて日本アカデミー賞新人男優賞やキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパーメディアフリーター」と名乗り、ネットを中心に活動を始めるが2014年に「俳優復帰」を宣言し、小劇場を中心に精力的に活動を再開。
2016年に監督映画「恐怖!セミ男」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映。
現在は、映画やドラマ監督、舞台の脚本演出など幅広く活動中。

公式サイト:黒田運送(株)
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